1億円近い賠償命令も実際にある! 昭和世代じゃ考えられないかもしれないが「自転車」も保険必須の時代だった (2/2ページ)

月250円程度で加入することができる

 まず自分が自転車事故により死亡した場合の「死亡保険金」。自転車事故でケガをしたり手術をした場合の「入院給付金/手術給付金」(通院でも給付金が出る保険もあり)。事故の相手方、つまり自分が加害者になったときのための「損害賠償責任への補償」。そして、被害者とのやりとりを代理で行ってくれる「示談交渉サービス」や「弁護士費用の補償」。また、趣味のサイクリングなどで遠出をする人には安心な「ロードサービス」や、高額な自転車のための「車両盗難特約」です。

 1つ注意したいのは、クルマの任意保険に入っていると、そのなかに「自転車特約」が付いていることがありますね。これがあるから安心、と思うかもしれませんが、よく内容を見てみると自転車に乗車中に負傷をした場合に、その補償をしてくれるものと、自転車事故の相手に対する損害賠償責任を補償するものと、どちらか一方のみという自転車特約が多くなっています。また、クルマの任意保険に「個人賠償責任保険」がセットされている場合は、自転車事故も対象となって高額な損害賠償もカバーできることがありますので、自分の任意保険の補償内容をしっかり確認してみましょう。

 さて、では一般的な自転車保険の支払額は、月々どれくらいなのか気になりますね。一例ですが、損害賠償責任が1億円までカバーできて、入院保険は日額2500円、手術保険金が入院中は25000円、それ以外は12500円、死亡・後遺障害補償が250万円という補償内容の自転車保険で、保険料は年間3000円、月々にすると250円となっています。

 月に250円だったら、スタバのコーヒーを月に1回減らせば、保険料が余裕で払えちゃうくらい。事故はいつでも誰にでも起こる可能性がありますから、ぜひ自転車保険に加入しておきたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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