この記事をまとめると
■新型プリウスPHEVモデルの0-100km/h加速は6.7秒
■この数値はどれほど凄いのだろうか?
■旧型や各メーカーのスポーツモデルと比較して解説
7秒台であれば充分速さを体感できるレベル
先日、プロトタイプがお披露目となった新型プリウス。その前衛的なスタイルに注目が集まっているが、パワートレインも大幅に強化がなされている点も注目したいところ。
とくに2リッターのエンジンとモーターを組み合わせたPHEVモデルはシステム最高出力164kW(223馬力)を誇り、0-100km/h加速は6.7秒とされている(この数値は開発目標値)。
0-100km/h加速とは、その名の通り停止状態から100km/hに到達するまでの時間を計測したもので、ピークパワーだけでなく、そのパワーを確実に路面に伝えるトラクション性能や、車両重量などさまざまな要素が必要となる指標となっている。
この0-100km/h加速、現代のスーパーカーでは2秒台(国産車最速はGT-R NISMOの2.7秒とのこと)という驚異的な域に突入しているが、7秒台であれば充分速さを体感できるレベルの実力となっており、GR86も0-100km/h加速は6.3秒と言われているから、新型プリウスPHEVはGR86にほど近い性能を持ち合わせていると言えるのだ。
なお、2リッターエンジンを搭載していた旧型の86では7秒台というタイムとなっているようなので、新型プリウスは旧型86を上まわる加速性能であるということになるワケだ。
近年の国産車などはよほどのスポーツモデルでない限り、0-100km/h加速の公式タイムが発表されることは少ないが、国産ホットハッチの雄、スイフトスポーツの現行型も6秒台と言われているほか、新型となって2.4リッターの排気量を持つ大人のスポーツセダンとなったWRX S4も同様に6秒台と言われている。
ちなみに従来型のプリウスでは0-100km/h加速は10秒フラットと言われているから、新型がどれだけパワーアップしたのかを伺い知ることができるだろう。
とはいえクルマの性能は0-100km/h加速だけでは測ることができないのは言うまでもなく、ロードスター(ND型1.5リッターモデル)などは、8秒台とその数字だけを見れば平凡なものとなっているが、人馬一体の走りで多くのドライバーを魅了し続けているのはご存じのとおり。
もちろんプリウスも単に加速性能がいいだけのクルマになることはないだろうから、どんなハンドリングのクルマに仕上がっているのか、そしてそれだけの出力を持ちながらどのくらいの燃費性能を持ち合わせているのか、期待して待ちたいところである。