電動化によりさらなる高い悪路走破性をゲット
卓越した悪路走破性は電動化によってさらなる進化を果たした。瞬間的に最大トルクを発生させる電気モーターの特性はオフロードとの相性もよく、エンジン回転数を上げることなく低速で悪路を移動する際に威力を発揮する。
また、すべての高電圧電子部品はシーリング加工や防水処理が施され、渡河性能はガソリンモデルと同じ30インチ(76cm)を実現した。さらに、リヤシート下部に配置されたリチウムイオンバッテリーが前後重量配分を最適化するとともに、外部からの衝撃による損傷リスクを低減。バッテリーは冷却回路のおかげで最適な温度を保たれる。
ラングラー・アンリミテッド・ルビコン 4xeは、エンジンフード、ボディサイドのTRAIL RATEDバッジ、リヤエンブレムにそれぞれブルーのアクセントカラーが配されたのも特徴だ。
内装はブラックを基調としており、各部にブルーのステッチが施されたことで特別感を演出している。
ボディカラーは、ブラックC/C、ブライトホワイトC/C、アールC/Cの3色を用意。左ハンドルのみの設定で価格は1030万円。全国のジープディーラーで受注を開始している。
世界的な電動化戦略として、2025年までに北米と欧州でEVを4モデル発売するとされるジープ。さらに、2030年までには米国で販売する新車の50%を電動車に、欧州で販売するすべての新車をEVにするという計画を発表している。その足ががりとして電動化モデルの4xeをラインアップに投入しており、今回ラングラーに「4xe」が設定されたのもその一環となる。クルマの電動化には寂しさを感じる人も多いようだが、ことジープに関しては、電動化によってさらに優れた悪路走破性を実現するなど、マイナスなイメージは微塵も感じない。今後も本格オフローダーの新たな可能性を示してくれることだろう。