レクサスGS450hの特徴と魅力! Fスポーツとの違いや中古車の相場を一挙紹介 (2/2ページ)

4代目はよりスポーティさを強調

スポーツモデルの「GS450h Fスポーツ」

 レクサスGS450hは2012年に登場した4代目GSにもラインアップされました。

 4代目はV8エンジンがラインアップから外れたこととともに、GS450hにスポーティグレードの“Fスポーツ”が追加されたことが大きな話題となりました。

 装備が充実した“バージョンL”とともにラインアップされた“Fスポーツ”のエンジンとモーターが織りなすシステム最高出力は348馬力。“通常より高いモーター電圧がスタンバイされる「スポーツ」「スポーツプラス」と2つのモードを備えるのが特徴です。

 パワーユニットに加え、四輪の切れ角を最適制御するLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)を採用。ハンドリングの鋭さはもちろん向上していますが、19インチホイールを装備しながらも乗り心地が犠牲になっていないところも高い評価を得たポイントでした。

 快適性を備えつつダイナミックな走りを兼ね備えた“Fスポーツ”は従来、存在していなかったプレミアム・ハイブリッドスポーツセダンとして新たなキャラクターを確立しました。

現在は生産中止……国内ハイブリッドの主力は「ESシリーズ」へ

 レクサスGSは4代目が改良を受けながら販売されてきましたが、2020年に生産終了。すでにラインアップから外れています。

 GSは国内でアリストとして販売されていた車両を北米市場ではレクサスGSとして1993年から販売を開始。その後、1997年にアリストのフルモデルチェンジとともに2代目が登場。その後、3代目、4代目と進化していきました。

※写真はトヨタ・アリスト

 国内外で人気のモデルでしたが、北米市場でライバルとなるメルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズに販売台数で及ばなかったこと、また同クラスにカムリをベースとしたレクサスESが存在し、また人気を集めていたことなどが生産中止の理由といえます。

 今後、GSの後継モデルが開発される可能性は低く、新たに登場するとなれば新型クラウンのように歴代モデルとは大きく違ったコンセプトで登場することになるでしょう。

GS450hの中古市場の相場

 レクサスGS450hはすでに販売を終えているため、購入するためには中古車を探す必要があります。

 GS450hの中古車を調べてみると、初代が全国で23台販売されており中古相場は30〜140万円。50万円以下で販売されているモデルはもれなく10万kmの走行距離を記録した車両です。

 一方、4代目に設定されたGS450hの中古車は全国で220台が販売中。中古相場は100〜550万円と比較的新しいモデルのためかやや高めといえます。

 100万円台で購入できる中古車は2012年〜2013年式で走行距離は10〜15万kmの車両ばかり。フロントマスクなどを一新した2015年以降のモデルは200万円以下で出回っていませんでした。

まとめ

 GSがすでに生産終了となっていることを知らなかった方も多いのでは? それほどレクサスの基幹車種だったことで知名度があるモデルでした。

 なかでもGS450hはプレミアムセダンにハイブリッドユニットを搭載したことで新たなベクトルを示しました。いまでは珍しくないプレミアム・ハイブリッドセダンですが、そのパイオニアはGS450hだったことを忘れてはなりません。


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