WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

66年ぶりに戻ってくるマセラティのフォーミュラは超青かった! フォーミュラEマシン「ティーポ・フォルゴーレ」のカラーリングを初公開

66年ぶりに戻ってくるマセラティのフォーミュラは超青かった! フォーミュラEマシン「ティーポ・フォルゴーレ」のカラーリングを初公開

この記事をまとめると

マセラティがフォーミュラEマシンのカラーリングを初公開

■ブランドを象徴する青に塗られたボディに配されたブランドロゴが目を引く

■2023年1月14日に開催されるブラジル・メキシコシティでの第1戦でデビュー予定

新時代のマセラティを象徴する電動フォーミュラマシン

 いまでこそイタリアの高級スポーツカーブランドとして知られているマセラティだが、そのほかのスポーツカーブランドがそうであったように、マセラティもまたかつてはモータースポーツ活動に積極的だった。1926年のタルガ・フローリオでのティーポ26による優勝に始まり、1950年代には世界最高峰の舞台であるF1にも参戦。しかし、マセラティF1は、目覚ましい活躍をすることなく、1957年に経営難でワークス活動を終了している。その後も何度かモータースポーツの場には姿を現すこともあったが、結局いままでフォーミュラレースへのカムバックは果たされていない。

 そんなマセラティが66年ぶりにフォーミュラの世界へ帰ってくる。ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9への参戦表明をご存知の方も多いことだろう。そして今回、その参戦マシン「マセラティ・ティーポ・フォルゴーレ Gen3」のカラーリングが公開された。

 ブランドを象徴するブルーで塗装されたマセラティ・ティーポ・フォルゴーレ Gen3は、現代的なカラーリングによってマセラティのモータースポーツ活動の新たな時代の始まりを印象付ける。ノーズコーンにはお馴染みのエンブレム「トライデント」が配され、バルクヘッド両側にレイアウトされたマセラティコルサのロゴがひときわ目を引く。

 マシンはフロントとリヤに搭載されたふたつのモーターで駆動され、600kWの回生電力が供給される。さらに、95%という高い電気効率を実現したことで、レースで使用されるエネルギーの40%以上を回生ブレーキだけで賄える高性能で高効率なフォーミュラEマシンとなっている。

 フォーミュラEで得られるさまざまなデータは、今後のマセラティの電動化技術にも存分に活かされ、近い将来に電気自動車としてデビューする予定の「フォルゴーレ」にも反映される。さまざまな新技術を試すことができるフォーミュラEという舞台は、マセラティにとって重要な実験の場となることだろう。

 マセラティ・ティーポ・フォルゴーレはスペイン・バレンシアでプレシーズンテストを行い、2023年1月14日にブラジル・メキシコシティで開催されるフォーミュラEシーズン9の第1戦でデビューする予定だ。

 マセラティでは2030年までにすべてのラインアップを電動化する計画が進められており、その計画の一部として新型グランツーリズモに同社初となるBEV「グランツーリズモ フォルゴーレ」も発表されている。完全電動化へと歩みを進めるマセラティにとって、フォーミュラEで得られる知識と経験はかけがえのないものとなるはずだ。今後のマセラティMSGレーシングチームの活躍に期待したい。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了