【試乗】クラウンクロスオーバーの「RS」はもはやスポーツカー感覚! 軽快さは最高だが「制御」には課題も (1/2ページ)

この記事をまとめると

クラウンクロスオーバーでもっともスポーティな「RS」に木下隆之さんが試乗した

■ダイレクトシフトの6速ATにより階段を登るようにエンジン回転がステップしていく

■FR的なフットワークで想像以上に軽快な旋回マナーを示した

伝統を捨て新たなステージへと駒を進めた新クラウン

 16代目クラウンは劇的に変わった。今後4タイプのボディスタイルが出揃うことになるとのことだが、まずデビューしたのはクロスオーバーだ。いわばSUVのそれで、車高が高く、ハッチバック風のスリークなスタイルである。日本の高級車の勇として君臨してきたクラウンは、これまでの伝統を捨て去り、新たなフェーズに駒を進めたのだ。

 特徴的なのはそのパワーユニットである。直列4気筒2.5リッターハイブリッドをメインに展開するのは想像どおりだが、新たに直列4気筒2.4リッターターボ・デュアルブーストハイブリッドを開発、もっともスポーティな「RS」には設定されたのが最大のエポックだ。

 加速はかなり力強い。ベースとなる2.5リッターハイブリッドのパワーは、186馬力/221Nmなのに対してデュアルブーストハイブリッドは、272馬力/460Nmと飛躍的な強力だ。

 モーターパワーには数値上に劇的な違いはないが、特徴的なのはエンジンの出番が控えめなことだ。常に唸りながらパッテリーチャージすることもない。低回転のトルクで加速させながら、同時に低回転でバッテリーに電力を補充する。


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