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もしかしたら世界一の激戦区!? バカ売れ市場なのに伸びない「負け組」軽自動車3台とその理由 (2/2ページ)

もしかしたら世界一の激戦区!? バカ売れ市場なのに伸びない「負け組」軽自動車3台とその理由

この記事をまとめると

■軽自動車のなかで販売に苦戦しているモデルをピックアップ

■ライバルが多く、埋もれてしまうケースが多い

■個性が強過ぎたり、軽自動車らしからぬ価格の高さが影響して売れない場合もある

人気カテゴリーだからといってなんでも売れるわけではない

 いまは新車として売られるクルマの40%近くを軽自動車が占める。直近の月別販売状況を見ると、2022年10月と11月は、軽自動車比率が41%に達した。

 その一方で、軽自動車の車種数は日本車全体の約20%だ。軽自動車は薄利多売の商品で、たくさん売る必要があるから、1車種当たりの届け出台数も多い。

 そのために、カテゴリーを区分しない総合的な国内販売ランキングを見ると、N-BOX、スペーシア、タントといった軽自動車が上位に入る。この3車は全高が1700mmを超えて、スライドドアを装着するスーパーハイトワゴンだ。ルークスやeKクロススペースも加えると、国内で販売される軽自動車の50%以上をスーパーハイトワゴンが占める。

 ただし、軽自動車のすべてが好調に売れているわけではない。全高が1600mm以下の背の低い車種には不人気車も多い。このタイプで好調なのは、価格の安さを特徴とするアルトとミライースだけだ。

 ダイハツのミラトコットは不調で、2022年の1カ月平均届け出台数が700台程度に留まる。ミライースの約15%で、軽自動車ではかなり少ない。

 ミラトコットは女性向けの商品で、女性スタッフが企画立案の段階から参加した。「カワイイ路線」ではない落ち着いた雰囲気の軽自動車を目指している。そのために従来の軽自動車とは雰囲気の違う外観に仕上がったが、フロントマスクはシンプル過ぎて簡素とか質素な印象になった。また、女性向けの背が低い軽自動車では、スズキがアルトラパンを2002年に投入して、フルモデルチェンジを重ねながら認知度を高めている。そのためにミラトコットの販売は伸び悩む。

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