この記事をまとめると
■テスラのEVは注目されているものの、まだ懐疑的な人も多い
■そこでモデルYを購入したライターがテスラにまつわる疑問に回答
■電気代、電費、修理代、自動車保険について解説する
燃料代節約の表示は1カ月の5625円
発売と同時に初めての電気自動車(EV)としてテスラ『モデルY』をポチった。電気自動車としてテスラは注目のメーカーだが、まだ懐疑的な人も多いと聞く。そこでここでは、テスラについて気になるところ、知りたいことをQ&A形式で応えていく。
Q:普通使いだとやっぱりガソリン車より燃料(電気)代は安いの?
琴條:テスラではアプリで「充電の統計情報」を見ることができる。私は毎日乗るほうではないので、アプリによると過去31日間の電気代は5345円となっている。
テスラの試算だと5625円を節約していると表示される。ちなみにテスラの計算でのガソリン代の基準は、2022年11月の時点で東京都のステイガソリン価格157.98円/Lに基づいているそうだ。
Q:電費はほかのEVに比べていいの?
琴條:電費の表示は、2つの表記が混在している。ガソリン車のようにリッターあたり15kmという15km/Lのような表記。EVでは6km/kWhという表記になる。この「kWh」とは1時間連続して消費したときの電力量である。つまり1kWhは1時間あたりの消費電力量が1kWであることを示す。家庭の電気量の表記と同じなので、1kWhの電気代は利用明細を見ればわかる。
この場合数値が大きければ、1kWhあたりの走行距離が多いことになるので「電費が良い」クルマということだ。ただ、テスラの場合は“150Wh/km”というように、1kmあたりに消費した電力量を表示する。これは、国際基準(WLTP)に基づく測定法で、今後はほかのEVもこの表記に変更または併記していくことになる。
ちなみに私のモデルYでの1000kmの平均電費は前述の約150Wh/kmだ。これは6.67km/kWhとなり、一般的なEVの電費は6km/kWhと言われているので悪くはない数字だ。しかし、ガソリン車と同様に走り方やエアコン使用や気象状況によって増減することは言うまでもない。