今後は充電インフラのための場所に
akippaの広報担当の方にお話を聞いたところ、そもそもは駐車場に限らず、人々が生活する上でのさまざまな困りごとを解決することで、企業のミッションである「“なくてはならぬ”をつくる」を達成しようというところから始まったのだそう。
「社員みんなで、どんな困りごとがあるのかを挙げていき、そのうちの一つに、出先でクルマを停めるときに駐車場に困るという意見があったことから、このサービスが生まれました。そして実際にサービスをスタートしてみると、単に駐車場で困っている人をつなぐだけでなく、路上駐車や迷惑駐車、駐車場を探すクルマのせいで起こる渋滞や、通路を塞いでしまうといった社会問題の解決にもつながることがわかりました」(広報担当者)
さらに、最近はSNSで紹介されたなにげない景色がバズり、突然観光客が押し寄せる名所になってしまったり、鉄道ファンが勝手に私有地に駐車してしまったり、普段は人口が少ない地方に有名人が来る、ライブが行われる、といった期間だけクルマが集中するなど、駐車場不足による問題も指摘されています。そんな問題も、akippaによって解消できる可能性があります。実際に近年では、スポーツイベント時の駐車場確保への取り組みを、全国のサッカーチームなどと連携して推進しているとのこと。
また、全国で初めてガソリンスタンドの一画に駐車スペースを確保したり、レンタカーが出払ってしまったあとの空きスペースを貸し出すといった、より効率的に駐車場を活用する事例も増えてきているそうです。
そしてこのakippaでは、将来への展望が壮大でビックリ。というのは、「これからどんどんEVが普及していった時に、必要となるのは充電スペースだと考えています。駐車場を持っていれば、将来的にはそのまま充電インフラの場所としても活用できますので、より多くの方々に利用していただくことが目標です。また現在でも、駐車場を有効活用する取り組みとしてakippaマルシェをスタートしています。これは、コロナ禍によって利用が減っている駐車場と、営業時間短縮や密を避けた営業を模索して屋外出店を考えている飲食店、出店する場所がないという移動販売事業者様をつなぐ取り組みで、多くの反響をいただいています」(広報担当者)。これは駐車場の可能性をグンと広げる、素晴らしい取り組みですね。
一説によれば、日本では約8000万台のクルマが走っているのに、コインパーキングは470万台分しかないというデータがあるそう。必要なところに必要な分の駐車場があるとは限らないことと、利用したいのにうまく探せない、といったところを一気にクリアしてくれる駐車場シェアサービス。akippaでは全国で常時3万5000件以上の駐車場が貸し出されており、バイクも駐車できるのが嬉しいところです。駐車場にまつわる困りごとを抱えている皆さんは、アプリをダウンロードして利用してみると、案外すんなりと解決するかもしれないですね。