いま買わないと価格高騰の危険! まだ普通の値段で狙える国産穴場スポーツカー4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■いまならまだ100万円〜200万円以下で狙える国産スポーツカーを紹介

■規制により今後は大排気量エンジンが新車では登場しづらくなると予想されている

■ここ数年がリーズナブルにスポーツカーを楽しめる最後のチャンスかもしれない

高くなりそうなスポーツカーもいまならリーズナブルに狙える!

 中古車価格が上昇している。コロナ禍、半導体不足などなどの理由により思うように新車が生産できていないこともあって納期が伸びている。そのため、目の前にあってすぐに乗り出すことができる中古車のニーズが高まっているのも当然だ。

 しかし、中古車相場が高騰しているのは、新車の供給不足だけではないだろう。もはや新型車としては生産が難しいようなクルマが中古車にはあふれている。

 その最たる例がスポーツカーだ。排ガス規制・騒音規制・安全規制などが厳しくなるなかで、かつてのようなスパルタンなスポーツカーを生産することは難しくなっている。

 とくに騒音規制の影響は大きい。ポイントは走行騒音という点で、排気音だけでなく、タイヤノイズも低減しなくてはいけない。そのため荒いパターンのハイグリップタイヤを履くことが難しい傾向になっていたりするのだ。

 というわけで、さまざまな規制を意識することなくスポーツカーが走りを追求できた時代は戻ってこない。つまり、そうしたマインドで作られたスポーツカーは中古でしか入手できないということなる。そうした背景もあって中古車相場が高騰している。1990年代の国産スポーツカーは、程度次第では四桁万円であることも珍しくなくなってきた。もはや富裕層の乗り物となっている。

 はっきり言って、1980~90年代の車両は、コンディションがよければどんなモデルであっても価格高騰の傾向にある。大衆車であっても、レアという理由で価格が上がっていくのが昨今の中古車市場の傾向だ。

 そうしたなかで、まだまだ一般庶民でも手の届きそうな国産スポーツカーも残っている。手が届くのは、もう少し年式的には新しいモデル群となる。そうした「いま買っておくべき国産スポーツカー」を紹介しよう。旧車というほど古いわけではないが、それでも10年以上前に誕生した、4つのスポーツカーをチョイスしてみた。

 いの一番におすすめしたいのは、日産フェアレディZだ。Zといえば2022年に大変身を遂げてニューモデルとなったが、その型式はRZ34とカタチの上ではマイナーチェンジ扱いになっていることでも話題を集めた。

 エンジンこそ、新しく3リッターV6ツインターボとなっている新型フェアレディZだが、シャシーについてはマイナーチェンジ前のZ34型フェアレディZと共通で、コクピットまわりの骨格についてもキャリーオーバーなのは座ってみれば感じるところだろう。

 つまり、2008年12月にデビューしたZ34型はチューニング次第では最新スポーツカーとして通用するだけのシャシー性能を持っているということである。

 Z34は官能的な3.7リッターV6自然吸気(NA)エンジンを搭載しているというのも魅力だ。

 環境対応の面からいっても大排気量のNAエンジンが将来的に生まれることは考えづらく、その意味でも貴重なFRスポーツカーとなること間違いなしだ。それでいて、現時点での中古車価格は100万円以下で見つけることができる。150万円くらいの予算感で探せば、気に入る個体を探し当てることができるだろう。

 もちろん、そうした価格帯で見つかるのは2009~2010年あたりの年式となることが多い。ちなみにZ34の新車販売期間は2021年までとなっているが、最終型でも500万円前後の適性価格で、まだプレミアはついていない。狙うならいまだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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