位置情報を共有してくれるのがヘルプネットの最大の利点
この位置情報を共有してくれるというのがヘルプネットの最大の利点と言えるだろう。そしてこれが更に活用されているのが自動通報の例だ。大きな衝撃を感知し意識を失っていたり、痛みからしっかりと言葉が出ないなど、場所の説明が出来なかった場合でも、事故現場に救急隊を呼ぶことが出来た事例は多くある。また意識を失っている時に、ヘルプネットのオペレーターの声で意識が戻った事例もある。事実、自動通報後のヒアリング調査では、まったく応答のないケースの約7割が救急車で病院搬送されているそうだ。SOSボタンを押してヘルプネットを使うというよりも、SOSボタンが押せない時のほうが、より役立っているという見方もできるだろう。
もしも押してしまったら?
いたずら心でSOSボタンを押してはいけないのは当然。それで本当に必要な人に繋がりにくくなってしまったら本末転倒だ。しかし、もしも間違えて押してしまった場合はどうすればいいのだろうか? その時は落ち着いて、繋がったオペレーターに間違えてしまったことを伝えればそれで問題ない。
しかし、間違えを伝えて、ヘルプネットとの通信が終わった後に気を付けなければいけないポイントがある。一定時間はヘルプネットへの通報を優先した通信モードとなっているため、通常のコネクテッドサービスなどが使えない場合があるのだ。この点は頭に入れておくといいだろう。
本当に必要な人のために
自分が上手く通報できない場面でも、ヘルプネットが位置情報などを通報してくれるというのはもしもの時の安心感が違うと言えるだろう。自動車を使う者ならば、もしもの時に遭遇してしまうかもしれないが、ヘルプネットは最悪の事態を防ぎやすくしてくれるアイテムと言える。すぐにオペレーターに繋がるのも安心できるポイントだ。交通「死亡」事故を少なくするのに一役買っているのは間違いない。本当に必要な人のためにも、間違えてSOSボタンを押さないようにしよう。