今年のクルマに輝くのは!? 最終確認を行う「10ベストカー試乗会」に潜入した (2/2ページ)

スポーツカーから高級SUVまでノミネート

ホンダ・シビック e:HEV/シビックタイプR

 シビック e:HEVは2022年7月に販売を開始し、「スポーツe:HEV」と表現された走りの楽しいハイブリッドを搭載したことで話題となりました。シビックタイプRは歴代モデル同様、世界最速のFFを目指したストイックなモデル。市販FF車の究極と言える存在へと進化しました。

マツダ CX-60 e-SKYACTIV D

 2022年秋から販売が開始されたCX-60。マツダが新たに生み出したこの上級SUVは、新開発の縦置きエンジンプラットホームと新規の直列6気筒エンジンが話題を呼びました。今回選ばれたe-SKYACTIV Dは3.3リッターの新開発直列6気筒ディーゼルエンジンと48Vマイルドハイブリッドからなるパワートレインとなっています。

BMW iX

 2021年11月に登場したiXはBMWの電気自動車としてフラッグシップに位置付けられるモデル。それだけに電動のパワートレインはもちろん、運転支援システムや通信システムも最新のものを採用しています。また、各種メカニズムに合わせてデザインも内外装ともに非常に先進的な印象に仕上がっています。

ヒョンデ IONIQ 5

 2022年2月、久々に日本の乗用車市場に再参入した韓国の自動車ブランド、ヒョンデ。再参入の際に展開したラインアップは燃料電池車のネッソと電気自動車のであるこのIONIQ 5です。IONIQ 5は日本で主力となっているCHAdeMOの急速充電にも対応していて、日本でも扱いやすい電気自動車となっています。

ランドローバー・レンジローバー

 2022年1月に日本での受注を開始したレンジローバー。現行モデルは5代目となり、プラットホーム、エンジンラインアップ、デザインなど全般的に刷新されました。高級SUVの元祖とも言える伝統のモデルにふさわしい新型モデルへと進化を遂げています。

ルノー・アルカナ

 2022年5月に日本市場での販売が開始されたアルカナ。美しいルーフラインを持つクーペSUVスタイルが特徴的なエクステリアに、F1でのノウハウが生かされた独自のフルハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」を搭載。ルノーの新時代を感じさせるモデルです。

今回の試乗会は選考前最後の場

 今回、袖ケ浦フォレストレースウェイで行われた試乗会は、選考前最後となる試乗会です。選考委員によって考え方はさまざまではあるものの、それ以前の試乗などにより固まりつつある配点を決定する、最終確認の場としてあるのが今回の試乗会とも言えます。また、10ベストカーを同じ条件で一気に試乗できる機会もほかにはありません。各種試乗会に参加している選考委員にとっても、この最終試乗会はとても貴重な場なのです。

 そのため選考委員の方が各車を試乗する姿はもちろん、熟考する姿や「悩ましい……」という声を上げている様子も見受けられました。それだけ10ベストカーに残ったクルマは評価が高く、甲乙つけがたいということの表れと言えます。

 今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーの発表は12月8日の予定。どのクルマが受賞するのかはもちろんですが、各部門の受賞車も気になるポイントと言えます。また各受賞車だけでなく、選考委員の選考理由にも注目。自身が気になるクルマを選考委員が選んでいたら尚更チェックすべき。きっとクルマ選びの参考になるはずです。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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愛車
マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
趣味
スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
好きな有名人
織田裕二、駒形友梨

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