「ホイール」に「シフトレバー」! 歴代プリウスの功績は「ハイブリッドの浸透」だけじゃないんです (1/2ページ)

この記事をまとめると

プリウスはハイブリッドシステムの量産を実現したモデルとして名高い

■しかしハイブリッド以外にも注目すべき点が多々ある

■そこで今回は歴代プリウスの功績を振り返ってみた

初代プリウスに採用されたセンターメーターが流行

 トヨタのみならず、世界的にもハイブリッドカーの代名詞といえる「プリウス」のフルモデルチェンジが、クルマ好きの間でも話題となっている。SNSなどに流れる意見を眺めていても「歴代で最高にカッコいい」とスタイリングを評価する声もあれば、「新型ミサイル誕生」とアンチ目線での書き込みも見かけるのは、ネームバリューの高さゆえだろうか。

 それはさておき、プリウスといえばハイブリッドシステムの量産を実現したモデルとして歴史に残る一台ともいえるわけだが、ハイブリッド以外にも注目すべき提案はあった。

 1997年12月、「21世紀に間に合いました」という鮮烈なキャッチコピーとともにデビューした初代モデルから振り返ってみよう。

 スタイリング的にはオーソドックスな4ドアセダンに思える初代モデル。じつはパッケージングもかなり新しい提案を含んでいたが、なにより印象的なのはコクピットのレイアウトだ。4代目プリウスまで引き継がれたデジタルタイプのセンターメーターが採用されていたのだ。

 それまで国産車においてセンターメーターというのは一部の商用車でごくたまに存在しているくらいで乗用車ではほとんど見かけないデザインだった。しかし、初代プリウスの誕生以降、国産車においても一大ムーブメントとなり、センターメーターの採用車が増えていったのはご存じのとおりだ。

 さらに初代で印象的だったのは、標準装備された樹脂カバー付きのアルミホイールだ。アルミホイールといえば、意匠面でもアピールする機能パーツであり、スチールホイールのように樹脂カバーをつけるなんてことは考えられなかったが、プリウスは燃費に貢献する、軽量かつ空気抵抗も低減するホイールを生み出すために、樹脂カバー付きアルミホイールというアイディアを生み出した。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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