この記事をまとめると
■日産がフォーミュラEに参戦する車両の新カラーリングを発表
■今シーズンからマシンが新型のGen3となったほか、日産が単独チームで参戦する
■選手を一新して新たなスポンサーを迎え入れるなど、例年以上にチームを増強した
桜をモチーフにしたデザインでサーキットを駆け抜ける
日産はモータースポーツに積極的に参戦する企業としても認知されているが、スーパーGTやGT3、スーパー耐久などのいわゆるハコ車のイメージを強く持つ人が多いだろう。しかし、日産は長年「電動車」に関する研究を長く行なっていることもあり、その分野での技術を大いに生かすことができる「フォーミュラE」にも参戦していることをご存知だろうか?
今期でフォーミュラEはシーズン9となるのだが、日産は「同社が単独チームとして初めて参戦する」シーズンということで、例年以上に気合が入っているという。そういったこともあり、今シーズンから使用される「Gen3」と呼ばれる世代のマシンのカラーリングを一新し、初公開する運びとなった。
シーズン9で使用されるマシンは「NISSAN e-4ORCE 04」と命名され、日本を象徴する花のひとつである「桜」をモチーフにしたデザインとしたことでサーキットでも強い存在感を放ちそうだ。後述するが、今シーズンより日産で走るドライバーたちからも「フォーミュラEでは見たことない、日本らしさを感じさせる素晴らしいデザインだ」と好評な様子。
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャーなどを務めるトマソ・ヴォルペ氏は、「新しく生まれ変わった日産チームの門出を祝う意味で、日本のDNAを取り入れたいままでにないユニークなデザインのマシンをつくろうと考えたのがこのデザインです。今シーズンはGen3マシンを投入する年でもあり、日産が新体制になった節目の年でもあるので、シーズン9での日産の活躍を社員及び関係者一同楽しみにしてます」と抱負を語った。
ドライバーは、 フォーミュラEレースでの優勝経験もあるノーマン・ナトー選手と、2022年のスーパーフォーミュラでランキング2位となったほか、日本ではスーパーGTでも活躍したサッシャ・フェネストラズ選手の2名を招き入れた新体制となる。ナトー選手は17号車、フェネストラズ選手は23号車を担当。
スポンサーはエネルギー面でのバックアップを担当するシェルとは継続するほか、アパレル関係のスポンサーとして新たにザ・ウールマーク・カンパニーと契約。環境に配慮しつつも高性能な繊維を生産、開発することに長けた企業で、自慢のメリノウールを使用した高性能なチームユニフォームを提供し、バックアップするとのこと。
シーズン9はフォーミュラE史上最多となる17戦が予定されているほか、インド、南アフリカ、ブラジルの3都市で初めてレースが開催されるなど、例年以上に盛り上がること必至。
日本でも2024年のシーズン10にて、フォーミュラEのレースを東京ビッグサイト周辺の有明エリアの都市部で開催するとの発表も2022年10月にあり、大きな話題となった。
シーズン9における日産の活躍に注目だ。