安定した走行でトライトンのタフさを証明
チーム三菱ラリーアートの3台のトライトンの成績は以下の通り。
105号車を駆るチャヤポン・ヨーター選手は初日のSS1を5位で終えて好感触を得ると、2日目には今大会最長となる約203kmのロングコース、SS2でトップタイムを記録して総合首位に浮上。その後、SS3を7位、SS4を6位、SS5を5位、SS6を5位と安定した走行を披露し、SS2で築いたリードをそのまま守り切って総合優勝を果たした。
118号車を駆るリファット・サンガー選手はSS1で6位と健闘するも、SS2でパンクを喫して足まわりを損傷し8位まで後退。チームによる必死の修復作業により翌日以降も競技続行を果たし、SS3で4位、SS4で5位、SS5で4位、SS6で7位とこちらも安定したタイムで総合5位まで盛り返した。
119号車を駆るサクチャイ・ハーントラクーン選手は、SS1終了後に新型コロナウイルス陽性が判明したため残念ながらリタイヤとなった。
チーム三菱ラリーアート総監督の増岡浩さんは、「比較的市販車に近い仕様で今大会に臨みましたが2台のトライトンが力強い走りを披露したことで上位完走を果たしたことを大変誇らしく思います。参戦を通じて得たノウハウを市販車の開発にフィードバックし、いっそうタフで力強く頼もしい三菱車をつくっていきたいと思います。」とコメントしている。
モータースポーツ活動からの完全撤退という苦難を乗り越え、ラリーアートが復活初戦で見事に総合優勝を勝ちとったことは、チームにとってもファンにとっても大きな意味を持つ。アジアクロスカントリーラリー2022での活躍が今後のラリーアートの活動に弾みをつけてくれることだろう。次戦にも大いに期待したい。