新世代1.5リッター直3で走りがよくなっていることに期待
同じカローラセダンやツーリングながら、ハイブリッドのリヤサスペンションは引き続きダブルウイッシュボーンとなっている(スポーツはガソリン車でもダブルウイッシュボーンのまま)。いまどきはガソリン価格も高騰しているので、社用車とはいえハイブリッド車が選ばれることも多い。
「ガソリン車は社用車需要が多い」との理由でサスペンション変更したように見えてしまうが、現状を見ると、「W×B」はダブルウイッシュボーンのままにし、セダンでもツーリングでもハイブリッドかどうかに関係なくトーションビームで統一したほうが理にかなうとも思うのだが……。
しかも「改良によりガソリン車のコストが見直され、フリート販売や営業車需要をより重視したようなので、いままでそのあたりの需要をカバーする意味もあり併売されていた5ナンバーボディのカローラ・アクシオ(セダン)とフィールダー(ステーションワゴン)は廃止になったのかな」と思ったが、引き続きラインアップされており、余計に気分はモヤモヤしてしまった。
「カローラ」と名の付く車種は、いまやクロスオーバーSUVのカローラクロスまでそろう、ワイドバリエーションとなっているが、改良後もベストチョイスとなるのは、まずハイブリッド車となるだろう(本稿執筆段階ではカローラクロスは受注停止となっており、納車までの期間が長期化していることも考慮して)。
ボディタイプはセダンよりツーリングとなり、グレードは「W×B」を選ぶことをおすすめする。「G」ではアナログメーターが標準装備となり、8250円でデジタル式の計器盤(7インチ)へ変更できるのだが、これはグローバルカローラで採用されているものではない。グローバルモデル同様のデジタル計器盤(12.3インチ)は「W×B」シリーズに標準装備されている(スポーツでは「G」は7インチを、「G“Z”」は12.3インチ、「G“X”」ではアナログ式をそれぞれ標準装備している)。ヘッドライトも「W×B」はバイビーム式の専用タイプとなり、唯一デイライトも採用されている。
ただし、ホワイトパールとレッドマイカ以外は黒系色ばかりとなるので、シルバーやソリッドホワイトなどを選びたい人はツーリングの「ハイブリッドG」がおすすめとなるだろう。
古い世代の1.8リッター4気筒から、新世代の1.5リッター3気筒へ換装しているので、エンジン重量だけでも軽量化が進んでいるのは明らかに見える。そこで、納車待ちしている改良後カローラセダンには、軽快感や燃費性能を期待している。
サスペンション変更のおかげもあるのか、改良前モデルと比べても、装備の充実などもありながら買い得感は高まったようにも見える。実車を触っていないのでわからない部分もまだ多いが、年明け2023年1月中には納車となりそうなので、実車に触った段階で気になった細かい点についてもお伝えすることにする。