この記事をまとめると
■雪が降ったあとに行いたいクルマへの対策をおさらい
■ルーフに乗った雪はクルマが凹むこともあるうえ、そのまま走ると事故の原因になる可能性もある
■雪の影響で排気ガスが車内に充満し、最悪の場合は死亡事故にも繋がるので注意が必要だ
雪が降る前におさらいしておきたい最低限の雪対策
酷暑続きなので毎度暖冬かと思いきや、そうではないから異常気象は侮れない。さらに最初は暖かかったのに、ダラダラと寒さが続くと思いきや、いきなり大雪が4月あたりに降ったりする。大雪が降ると、クルマにもなにかしらのトラブルや障害が発生する可能性が高まるので注意が必要だ。今回は大雪時の注意点をまとめてみた。雪国に行くことがあるけど、住んでいるのは非降雪地帯という方はとくに注意してほしい。
ボディを雪かき
朝出かけるときにはクルマを雪かきすることになる。そのときになにも意識しないでガンガン落としていくと、塗装にキズが付くこともある。さらにドアが張り付いていることもあるが、これもむやみに引っ張ると、ゴムが千切れたりするので注意したい。
また、雪は完全に落としておかないと走行中に脱落して、後続車に迷惑がかかるので、ルーフを中心にしっかりと落としておくことも肝要。
ガラスの解氷
ガラスも塗装同様にキズに注意なのだが、こちらはお湯をかけて解かす手段がある。が、そのときにあまりに熱かったり、ガラスにキズが付いていると一気に割れることもあるから要注意。ぬるま湯から始めるか、専用の解氷スプレーを使うのがいい。
また、よく見かけるワイパーを立てておくのは、ガラスへの張り付きを防止するためのもので、もちろん前夜にやっておいたほうがいいだろう。
ヒーターの使い方
こちらもガラスに影響があるのだが、エンジンをかけて水温が上がるとヒーターが使えるようになる。そこでデフォッガーにしてガラスに直接温風を当てると、お湯同様にガラスが割れることも。解氷をヒーターに頼らないようにして、曇りの除去に使うのがポイント。
大雪はボディを凹ませる
サラサラの雪は軽いのでまだいいが、水分が多いと重たくなって、昨今の豪雪ともなると、ルーフが凹んだりすることがある。対策としては夜中に起きて雪を下ろしてやる程度のことしかできないが、万が一凹んでしまっても、車両保険(フルカバー、エコノミータイプともに)でカバーされる場合が多いので一応安心ではある(等級が下がる可能性はあるが……)。
排気ガスの車内侵入
雪を下ろしつつ、エンジンをかけて早く暖めようとするのは人情というか、自然な流れだ。それは別に問題ないが、最初はしばらくアイドリングしていることが多く、そのときの注意点が、マフラーの後ろの雪。ここがガッチリと降り積もっていると排気ガスが床下にまわって、車内に侵入することもある。
臭いで気がつくとは思うので、深刻な状況にはならないかもしれないが、多少とはいえ吸うのはよくない。ちなみに雪の中でアイドリングしながら仮眠をして、排ガスで死亡した例もあるので注意が必要だ。