この記事をまとめると
■京都・仁和寺にてフェラーリ・プロサングエが日本初公開された
■歴史ある古都とフェラーリ新型車開発コンセプトには共通点があるとして京都が初公開の場として選ばれた
■プロサングエは2023年後半から生産を開始し、日本市場での価格は4760万円から
フェラーリ4ドア4シータースーパースポーツは美しかった
創設が仁和4年というから、じつに888年に完成したという京都の仁和寺。平成6年には世界遺産にも登録されたこの寺院は、現在では真言宗御室派の総本山として、多くの拝観客で賑わっている。
その仁和寺をまさに歴史的ともいえる新型車のジャパン・プレミアを行う会場に選んだのはフェラーリ。そのニューモデルとはもちろん、フェラーリにとっては史上初の4ドア4シーター・スーパースポーツとなる「プロサングエ」にほかならない。
歴史を大切にするという京都という古都の街と、フェラーリがこれまで継承してきた新型車開発のコンセプトには共通点がある。それがプロサングエを日本で初公開する場として、この京都が選ばれた理由なのだと、フェラーリ・ジャパン代表の、フェデリコ・パストレッリ氏は語っている。
プロサングエとは、ピュア・ブラッド(純血)の意であり、また馬の世界においては確かな血統を持つサラブレッドを意味する。つまり、プロサングエは、新しいスタイルを持ちはするもののフェラーリの血統を受け継ぐスーパースポーツカーなのであり、それはエアロダイアミクスを意識したボディデザインのディテールにも、そして実際にドライバーズシートに着座してみたときの、意外に低く感じるポジションからも確かに感じられた。
プロサングエはSUVにあらず。フェラーリがこれまで訴えてきた言葉の意味は、エクステリアとインテリアを見てようやく氷解したといってもよいだろう。