この記事をまとめると
■ペブルビーチ・ゴルフリンクスで行われるペブルビーチ・コンクール・デレガンスは70年以上の歴史を誇る
■これまでに戦後のモデルがベスト・オブ・ショーに輝いたのは1度きりしかない格式高いコンクールイベント
■2022年のベスト・オブ・ショーは1932年式デューセンバーグJフィニョーリ・トルベートが獲得した
70年以上の歴史を誇るコンクール・デレガンス
モントレー・カー・ウィークの最後を飾るイベントであり、もっとも代表的な存在といえるのは、その格式の高さからゴルファーにも一生に一度はプレイしてみたいと思わせる、ペブルビーチ・ゴルフリンクスの18番ホール・フェアウェイが舞台となる「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」だろう。
このコンクール・イベントが始まったのはじつに1950年のこと。昨年はコロナ渦の影響でこの伝統のイベントも中止されてしまったため、今回は数えて71回目の開催となる。
このペブルビーチ・コンクール・デレガンスでもフィーチャー・メイクス、いわゆる特集されるメーカーやイベントは毎年用意されており、今年はV8とV12のリンカーン、前半の50年と後半の50年にクラス分けされたル・マン24時間の出場車、そして1932年のヒストリック・ホットロッドなどがその役割を果たしていた。
最初にこのペブルビーチ・コンクール・デレガンスを、モントレー・カー・ウィークの最後を飾ると書いたが、じつはこのイベントも正確には木曜日から始まる。それは「ペブルビーチ・ツアー・デレガンス」のタイトルのもとに行われたイベントで、もちろんそれらは日曜日にフェアウェイに並ぶ貴重なモデルによるツーリング。
それに出場するかどうかはオーナーの自由だが、完走すればコンクール時に加点が与えられる仕組みになっている。観客の側としても高い入場料を払わずに、多くのモデルを見ることができるのだから、その人気は非常に高いのだ。