この記事をまとめると
■スタッドレスタイヤ用に使用するホイールの選び方を解説
■インチダウンをすることで導入コストを下げることができる
■ホイールはサビるので、保管前のメンテナンスも重要だ
スタッドレス用に純正ホイールを使うべきか新たに用意すべきか
地域によっては、そろそろスタッドレスタイヤの準備にとりかかる時期となってきた。冬季の道路は、路面の氷雪により滑りやすく(路面μが低く)なり、滑り防止として冬季専用タイヤ、スタッドレスタイヤへの換装が必要不可欠となる。その場合、どうやってスタッドレスタイヤを使えるようにするのか、実際の例に沿って考えてみたい。
まず、タイヤ&ホイールは車両に装着されているものだけというケースだ。この場合、スタッドレスタイヤに履き替えるには、オリジナルのホイールからノーマルタイヤ(夏タイヤ=サマータイヤ)を外してスタッドレスタイヤに組み替える方法と、スタッドレスタイヤ用に専用ホイールを準備するふたつの方法が考えられる。
1セットのホイールで、サマータイヤとスタッドレスタイヤを共用しようとすれば、当然ながらシーズンの移り変わり期にタイヤの組み替え作業が必要となる。言い換えれば、1年に2回のタイヤ組み替え作業が必要で、そのたびに組み込むタイヤを業者に持ち込まなければならない。正直、組み替え作業のコストが発生するし、なんといってもその手間が煩わしい。
一方、スタッドレス用に専用ホイールを用意する方法は、ホイール購入用の費用が発生するものの、いったん組み込んでしまえば、いつでもサマータイヤとの履き替えが自由に行えるようになる。緊急性、利便性の点で、1つのホイールをサマータイヤとスタッドレスで共用する(組み替えて使う)方法よりはるかに優れている。実際、ホイールの価格は購入を迷うほど高額なものではなく、通常の場合は専用ホイールを用意するケースが圧倒的に多いようだ。
ところで、サマータイヤ、スタッドレスタイヤにそれぞれ専用ホイールを用意する場合、2つの方法が考えられる。ひとつは、スタッドレス用に新たなホイールを用意する方法、もうひとつは夏タイヤに新たなホイールを組み合わせ、外したノーマルホイールにスタッドレスタイヤを組み込む方法だ。