この記事をまとめると
■販売終了後に再度販売されたクルマをピックアップ
■後継モデルの人気が低迷していたことで再販売となった例もある
■大幅変更に至らず、マイナーチェンジ程度の進化で復活しているケースが多いのも特徴だ
販売終了後にまさかの復活を遂げた異色のモデルを振り返る
クルマというのは基本的に進化を続けるものであり、同じ車名を持ったモデルであっても数年が経過すると次の世代へフルモデルチェンジを果たすもの。フルモデルチェンジをしないモデルは終売という形となり、そのままひっそりと姿を消すというのが定番となっている。
なかには「過去に使われた車名が新たなモデルとして復活する」というケースも珍しくないが、じつは一旦販売がストップしたにもかかわらず、モデルチェンジすることなく終売前の姿のまま復活したという稀有な運命をたどった車種も存在する。今回はそんな不死鳥のごとく蘇ることに成功したモデルを振り返ってみたい。
トヨタ・シエンタ(初代)
現在、3代目モデルが登場し高い評価を集めているトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタ。初代モデルは2003年に登場し、2010年8月に一旦姿を消しているのだ。
このタイミングで新型車として登場したのがパッソセッテ(ダイハツ・ブーンルミナスのOEM車)であり、シエンタはこのパッソセッテにバトンを渡して消滅することが予定されていた。
しかし、シエンタとは異なりスライドドアを持たなかったことや、当時のエコカー補助金の対象外となっていたことでパッソセッテの販売は低迷を極め、2011年5月になんと初代シエンタが再び復活。結局パッソセッテは2012年3月で早々に姿を消し、復活したシエンタは2015年7月まで販売が続けられるという超ロングセラーモデルとなり、現在に至っているというワケなのである。