この記事をまとめると
■クルマの「速さ」の進化を振り返る
■平成元年以前、以降では文字どおり時代が違う
■今ではSUVで時速310kmを実現している
ハコスカGT-Rのゼロヨンは16.0秒だった!
クルマはほぼ20年サイクルで劇的に進化するといわれているが、1960年代から70年代、80年代と、どう進化してきたかを、速さを基準に振り返ってみよう。
1960年代
1960年代を代表する速いクルマというと……。
日産スカイラインGT-R、いわゆるハコスカと、マツダのサバンナRX-3 GTあたりだろう。
ハコスカGT-Rは1969年の登場。R380直系のS20エンジンはDOHC直列6気筒2000ccで、160馬力。公称で最高速度は200km/h、ゼロヨンは16.0秒という触れ込みだった。
ちなみにトヨタ2000GTの3M型エンジンは150馬力。最高速度は220km/h、ゼロヨンは15.9秒と発表された。
1970年代
70年代に入ると、まず1971年にフェアレディZの240ZGが登場。2.4リッターのL24エンジンを搭載し、SUキャブを装着。150馬力、21.0kgmを誇り、ゼロヨンは15秒8。最高速度は210km/h。
一方、スカイラインGT-Rの50連勝にストップをかけた、サバンナRX-3 GTは、1973年のデビュー。12Aロータリーを積んで125馬力。パワーウエイト・レシオは7.38kg/ps。最高速度は190km/h、ゼロヨンは15.6秒。
ロータリー=最速。そして車体価格が79万5000円(240ZGは150万円)。
オイルショック前の最強ストリートカーがサバンナだったと言っても過言ではない。