いまや時速300kmを超えるSUVも
1980年代
1980年代は平成元年となる1989年とそれ以前では、文字どおり時代が違う!
というわけで、昭和末期の1980~1988年までのクルマで考えてみよう。
この時代、まず光ったのは1981年に登場したトヨタ・ソアラ2800GT(Z10)。
2.8リッターの5M-GEUは170馬力で、時速200km/h、ゼロヨン16.0秒という高性能を誇った。ちなみに2代目ソアラのMZ20のチューニングカーは、国産車初の200マイルオーバー(323.159km/h)を記録している(HKS関西サービス。現kansaiサービス)。
もう一台は、日産のR30スカイライン。「史上最強のスカイライン」のキャッチコピーが与えられた2000ターボRSのFJ20ターボは190馬力。
1984年のマイナーチェンジで、インタークーラーが追加されたRS-X、いわゆる「ターボC」が登場。ついに205馬力に(グロス)。実測でゼロヨン14秒台で、最高速も210km/h以上をマークした。
平成以降
平成元年には、日産のスカイラインGT-R(R32)が16年ぶりに復活。フェアレディZ(Z32)ともに自主規制上限の280馬力を誇り、最高速、ゼロヨン、サーキットタイムといったあらゆるレコードを圧倒的な記録で塗り替えていってしまう。
とくにR32は、ゼロヨン12秒台、最高速250km/h、筑波サーキット1分8秒と、それまでの国産スポーツカーのパフォーマンスを一気に10年分進化させてしまったほどの圧巻の内容だった。
2020年代の今日では、スポーツカーだけではなく、SUVでもアストンマーチンのDBX707のように、最高速310km/h、0-100km/h=3.3秒なんてモンスターも出てきている。
加速性能だけでいえば、ガソリンエンジンより、起動トルクが最大トルクのEVが有利で、テスラのSUV、Plaidなどは、0-100km/h加速が2.6秒のレコードも!
環境性能云々といいつつ、クルマはこの先どこまで速くなるのだろう?