納期遅延にモデルチェンジが加わると受注の停止に至る
次期アルファードの発売は、2023年の4〜5月頃だ。通常であれば、現時点ではモデル末期に差し掛かった従来型を好条件で販売している。しかし仮にアルファードのフルモデルチェンジが2023年4月で、納期が9カ月に遅延しているとすれば、2022年7月からは次期型の注文を受け付けねばならない。さすがにその準備はできないから、やむを得ず受注を止める。
販売店では「以前はカローラがマイナーチェンジを実施するために、受注を一時停止していた。今はアルファードやプリウスが止まったから、実質的に販売できるクルマが大幅に減った」とコメントした。以上のように半導体などの供給不足による納期の遅延に、モデルチェンジが加わると、受注の停止に至るわけだ。
その一方で、もともとの生産計画に問題を抱えていた車種もある。たとえばランドクルーザーは、納期の遅延がエスカレートして受注を止めたが、その直接の原因は半導体などの不足ではない。生産総数の50%以上が中東諸国に供給され、日本国内の割り当ては10%以下だから納期が延びて受注が止まった。
従ってランドクルーザーは、新型コロナウイルスによる供給不足が発生しなくても、納期は4年以上に達して受注も停止していた。このように生産計画に問題を抱える車種もあるから注意したい。