無意識のうちに半クラ状態になってしまうことも
もうひとつ、もしも走行中、クラッチペダルに足をのせっぱなしにしているとしたら、それは悪癖だ。
日産車の取扱説明書には、「ペダルに足をのせたままにしない」として、次のように書かれている。
ブレーキペダルやクラッチペダルに足をのせたまま走行しないでください。ブレーキやクラッチの部品が早く摩耗したり、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあります
マツダのロードスターの取扱説明書にも、
クラッチペダルやブレーキペダルに足をのせたまま走行したり、必要以上に半クラッチ操作を行わないでください。
・クラッチやブレーキの部品が早く摩耗します
・ブレーキが過熱し、効きが悪くなるおそれがあります
と記されている。
クルマは走行中、路面の凹凸で車体が揺れ動くし、ブレーキをかければ減速Gも発生する。ドライバー自身は左足をクラッチペダルの上にのせているだけで、ペダルを踏んではいないつもりでも、振動やGで気づかないうちに半クラ状態になることも……。
それを防ぐためにも、シフトチェンジをするとき以外、左足はフットレストに置いて置くのがベスト。フットレストを踏むことで、身体も支えやすくなり、身体の座標軸が安定し、左足の疲労も少なくなるので(ペダルの上で足を浮かせているような状態をキープするのは疲れるはず)、クラッチペダルに足をのせたまま走行するのは、百害あって一利なしと覚えておこう。