この記事をまとめると
■アメリカで開催されたSEMAショーでNISSAN Z GT4が初めて一般公開された
■公開されたZ GT4は、日産とNISMOのヘリテージをモダンにアレンジした特別なカラーリングを採用
■NISSAN Z GT4は22万9000ドルで2024年シーズンから順次デリバリーされる
まもなくサーキットで活躍するZの姿が見られる!
自動車メーカーにとって、昔からモータースポーツシーンは、自らの技術力を広くアピールするための格好の場であった。現在、そのことを象徴しているのが、世界各国で人気となっている「グループGT4」カテゴリーのレースだ。ポルシェやBMW、アルピーヌ、トヨタなど、世界の名だたるメーカーが、このクラスに向けたレースカーのベースモデルをリリースしており、ブランドの威信をかけた熱い戦いが繰り広げられている。
そんな「グループGT4」に向け、日産が新たに投入するモデルが「NISSAN Z GT4」だ。その姿はすでに2022年9月に公表されていたが、この度、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催されたSEMAショーにおいて初めて一般客に公開された。
そして、今回初めて一般公開された「NISSAN Z GT4」には、日産とNISMOのモータースポーツの歴史を感じさせる特別なカラーリングが採用されていたのもポイントだ。ボンネットのストライプスは1970年代のレーシングカーを想起させるもので、日産を表す「23」のゼッケンナンバーが昇る太陽を表現する。
リヤに向かってボディカラーは赤から黒に切り替わり、リヤクォーターパネルには、かつての名車「240Z」のエンブレムをモダンにリデザインした新しい「Z」のロゴがレイアウトされるなど、日産とNISMOのヘリテージにモダンさを融合したものとなっていた。
NMCのNISMO Racing事業部は、日本とアメリカで「NISSAN Z GT4」のテストと実戦走行を繰り返しており、プロドライバーからジェントルマンドライバーまで、幅広いレベルのドライバーが、Zらしいダイナミックな走りを楽しめるよう「NISSAN Z GT4」を仕上げたという。
NISSAN Z GT4の価格は22万9000ドル。1ドル145円で換算すると、日本円にして3320万円となる。「NISSAN Z GT4」は、まずは2023年にアメリカで開催される「SROピレリGT4アメリカンシリーズ」と、日本の「スーパー耐久シリーズ」に参戦するパイロットカスタマーチームに車両提供され、NISMOがテクニカルサポートを行う。2023年半ばより一般チームからの受注受付を開始し、2024年シーズンから順次車両提供する予定となっている。
日産を代表するスポーツカーである「Z」。サーキットで活躍する「Z」の姿を見られる日が来るのが待ち遠しい。