クラウンスポーツのライバル車は走りに重点を置いた個性派SUV
一方、クラウンスポーツは、現時点では販売されていない。販売店でも「価格などの詳細は不明」としているが、ボディサイズは、全長が4710mm、全幅は1880mm、全高は1560mm、ホイールベースは2770mmだ。クラウンクロスオーバーに比べると全長は220mm、ホイールベースは80mm短く、全幅は40mmワイドだ。
クラウンスポーツのプラットフォームはクロスオーバーと共通だが、文字どおりスポーティな運転感覚を目指す。このライバル車は、CX-60とアウトランダーだ。CX-60はハイブリッドではなくクリーンディーゼルターボが注目され、直列6気筒3.3リッターで、後輪駆動とこれをベースにした4WDを搭載する。適度に良く曲がるスポーティな走りが特徴だ。CX-60にクリーンディーゼルターボとマイルドハイブリッドシステムを加えたXDハイブリッドエクスクルーシブスポーツの価格は、4WDを搭載して505万4500円だ。クラウンスポーツの価格は未定だが、クロスオーバーの買い得グレードとなるGアドバンストの510万円に近い。
アウトランダーはプラグインハイブリッド専用車で、4輪をモーターで綿密に制御する。その効果により、峠道のコーナーを積極的に曲がる時などは、不自然に思えるほど車両が機敏に内側を向く。運転感覚の好みはユーザーによって分かれるが、走りにサプライズがあり、面白さを求めるならピッタリだ。買い得グレードは最上級のPで、プラグインハイブリッドや本革シートなども備えて価格は548万5700円だから、買い得感がある。以上のように、クラウンスポーツのライバル車は、走りに重点を置いた個性派SUVだ。