この記事をまとめると
■マツダのスモール商品群を今後リードしていく存在となるCX-50に山崎元裕さんが試乗した
■マツダCX-50の走りはコーナリングでの安定感が印象的で、安心してペダルを踏み込んでいける
■CX-50はマツダの未来を感じさせるモデルにあい上がっており、日本導入予定がないのが残念だ
スモール商品群なれどサイズはラージ商品群の末っ子くらい立派
マツダの商品戦略が、これからますます魅力的なものになっていきそうだ。そのような確信にも近い印象を受けたのは、昨2021年の11月に縦置きエンジンを前提とした、新たな「ラージ商品群」のプランを発表したときだった。
すでに発売されたCX-60に続き、これから続々と誕生するだろうCX-70、CX-80、CX-90といったニューモデルの数々。そしてラージ商品群があれば、もちろん「スモール商品群」もマツダの商品戦略には存在するわけで、こちらはエンジンの横置き搭載が前提。その最新モデルともいえるCX-50を、カリフォルニアの地でドライブすることができた。
CX-50のボディサイズは、全長×全幅×全高で4720×2050(左右のミラーを含む)×1623mm。ホイールベースは2814mmという数字で、一見このCX-50もラージ商品群の末っ子なのかと思わせる堂々たる数字だ。
しかし、エンジンルームを覗き込めば、そこには確かに横向きに搭載された2488ccの直列4気筒ターボエンジン、すなわちマツダ自慢のSKYACTIV-G 2.5エンジンが目に飛び込んでくる。
ちなみにこのCX-50には、ノンターボとターボの2タイプが設定されているが、試乗車として用意されたのは最高出力で256馬力/5000rpm、最大トルクでは434Nm/2500rpmを誇る後者のほう。これに6速ATを組み合わせ、4WDの駆動方式を採用しているのが大まかな構成となる。