この記事をまとめると
■ホンダのハイブリッドモデルを紹介
■過去にはスポーツモデルもラインアップされていた
■中古モデルには注意点が存在する
ホンダ独自のハイブリッドシステムを採用
ホンダのハイブリッド車の特徴について
そもそもハイブリッド車とは?
ハイブリッド車とは2つ以上の動力を備えた車両のことを指します。
現在販売されるハイブリッド車はガソリンで動くエンジンと電力を用いるモーターの動力源を備えていることで、一般的にはエンジンとモーターを組み合わせた車両を意味します。
ホンダのハイブリッド車はe:HEV
「e:HEV」と呼ばれるハイブリッドユニットは、基本的にエンジンにより発電した電力でCVTに内蔵されたモーターを駆動するシリーズ式ハイブリッド。
ただし、走行状況によりエンジンで駆動したほうが効率的なシーンでは、直結クラッチによりエンジンのみでの走行も可能。さらにエンジンの動力にモーターアシストを加えるパラレル式の要素も併せ持つのが特徴です。
新車で購入可能なホンダのハイブリッド車
フィット
価格:159万2800円〜266万4200円
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用し、同クラスのコンパクトカーより圧倒的に広い居住空間を手に入れたことで初代から人気車種となったフィット。現行モデルは2020年に登場した4代目となります。
ただ4代目は歴代モデルと比べると人気はイマイチ。人気回復を目指し2022年10月にマイナーチェンジが行われました。
マイナーチェンジではフロントグリルや前後バンパーのデザインを変更。
新たにスポーティーグレードのRSが追加されました。RSは開口部が大きい専用グリルを装着し、他のグレードと差別化を図っています。
ガソリン仕様はエンジンが1.3リッターエンジンから1.5リッター直4エンジンへ変更。また、e:HEVはモーターの最高出力が14馬力プラスとなる123馬力に向上し、低速域からの加速力が増しています。
フリード
価格:227万5900円〜327万8000円
現在販売されているフリードは2016年にデビューした2代目。フルモデルチェンジしたばかりのトヨタ・シエンタが9月に7785台の販売台数を記録したことに対して、フリードは7763台。販売を開始してから約6年経ちますが、いまだ高い人気を維持しています。
パワーユニットは初代同様、1.5リッター直噴ガソリンエンジンと1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドを用意。
ハイブリッド仕様に積まれている1.5リッターエンジンは最高出力110馬力を発揮するLEB型で、29.5馬力を発揮するH1型モーターを組み合わせます。
トランスミッションは7速デュアルクラッチに電気モーターを組み合わせたi-DCDを搭載。
このモーターは新開発されたもので、世界で初めて重希土類(レアアース)完全フリー化したものです。
ヴェゼル
価格227万9200円〜329万8900円
2013年にデビューした初代が大ヒットしたヴェゼル。2021年にフルモデルチェンジで登場した2代目も初代ほどではないものの、販売的には成功を収めています。
2代目は初代とは大きく異なる水平基調のエクステリアを採用。ボディと同色のフロントグリルも個性的で上質さが備わりました。
パワーユニットは1.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様と1.5リッター直4ガソリンを用意。ハイブリッド仕様はフィットハイブリッド(※マイナーチェンジ前)をベースにエンジンを高出力化。モーターの出力も高められています。
ユーティリティ性能にもこだわっており、とくに後席の広さは先代同様ゆとりあるスペースを確保しました。
ステップワゴン
価格:299万8600円〜384万6700円
6代目となる現行型が2022年に登場したステップワゴン。新型も歴代モデル同様に広い室内空間を構築することを目指して開発されました。
現行モデルの大きな特徴がエクステリアデザイン。初代や2代目に回帰したかのようなシンプルでプレーンなデザインを採用。スクエアで“カタマリ感”がある外観は「躍動感」や「イカツさ」を重視したミニバンが多いなか、新鮮さを感じます。
新型のパワートレインは先代同様、ハイブリッド仕様のe:HEVと1.5リッターターボエンジンの2タイプ。
e:HEVのWLTCモード燃費は19.6〜20.0km/L、同市街地モードが19.3〜20.4km/L、同郊外モードが20.5〜21.3km/L、同高速道路モードが19.1〜19.2km/L。国産ミニバンのなかでも優秀な燃費性能を誇っています。
シビック
価格:319万円〜394万200円
ホンダが自動車メーカーとして世界中から認知されるきっかけとなった初代シビック。
2021年に国内販売が開始された現行モデルは11代目となります。
先代とは違い、セダンが販売されずハッチバックのみがラインアップされた現行モデルは1.5リッターガソリンターボエンジンと2022年に追加されたハイブリッド仕様を用意。
ハイブリッド仕様はフロントグリルなどが専用デザインとなります。
ハイブリッド仕様のe:HEVは新開発された直噴式の2リッターエンジンと、モーターを組み合わせた新設計のシステム。走行用バッテリーも新開発したリチウムイオン式を搭載し、先代モデルと比べてEV走行時間を伸ばすことを可能としました。
11代目はガソリン、ハイブリッド仕様とも軽快な走りや操作性を備えたことで、シビックファンを中心に高い人気を誇っています。
CR-V
価格:336万円〜455万8400円
2022年8月で生産終了、現在は在庫販売されているCR-Vは2016年に国内販売が開始された5代目です。
現在の主力マーケットは北米となるCR-Vですが、全長4605mm、全幅1855mm、全高1690mmとそこまで巨大なボディではありません。ただ、室内空間はゆったりしており、3列シートを備えた7人乗り仕様も用意されています。
パワーユニットは1.5リッターダウンサイジングターボと、2リッター直4+モーターのハイブリッド仕様をラインアップ。
北米市場ではすでに6代目が販売を開始していますが、SUVの新ブランドZR-Vが新たに国内投入されるため、新型CR-Vが国内販売される可能性は低いでしょう。
インサイト
価格:335万5000円〜356万4000円
狭山工場の閉鎖によりすでに国内仕様の生産が終了しているインサイト。ただ、在庫販売は続けられているため、まだ新車での購入は可能です。
インサイトはファストバッククーペスタイルを採用し当時、世界最高の燃費性能を備えていた初代は1999年にデビューしました。
続いてプリウスに対抗するため5ドアハッチバックとなった2代目が2009年に登場。
現在販売されている現行モデルは2018年に国内デビューした3代目となりますが、2代目までとは違って主要マーケットは北米市場。現地では国内販売より半年以上前から販売が開始されました。
先代シビックをベースに開発されたことでリヤフェンダーやピラー、ウインドウなどを共用していますが、ダイナミックなフォルムのシビックと比べて水平基調にこだわり、落ち着いた佇まいを表現。北米仕様とは違って日本仕様は格子グリルを採用し、精悍な表情を身につけています。
インサイトには1.5リッター直4エンジン+モーターを組み合わせたe:HEVを搭載。ボディサイズは全長4675mm、全幅1820mm、全高1410mmと全幅こそやや広めですが、日本での使用も問題ないサイズとなっています。
アコード
価格:465万円
インサイト同様、すでに国内仕様の生産は終了し在庫販売のみとなっているアコード。
現行型は10代目となるモデルで、国内では2020年から販売が開始されました。
アコードの主要マーケットは日本ではなく北米となりますが、海外向けアコードが国内でそのまま販売されているわけではありません。北米仕様にはターボエンジンなどもラインアップされていますが、日本仕様のパワーユニットはハイブリッドのみが用意されています。
アコードに搭載される「e:HEV」は2リッター直4エンジン+2モーターで、大排気量のマルチユニット並のトルクを発揮。「スポーツ」「ノーマル」「コンフォート」と3つのドライブモードを備え、変速はレバーではなくシフトボタンで行うことも特徴といえるでしょう。
北米では11代目アコードがデビューしましたが、国内仕様のアコードがいつ販売されるかは現在未定です。