この記事をまとめると
■高速道路のジャンクションなどの手前に長いイエローラインが引かれていることがある
■渋滞防止と整流化、事故防止のためだという
■車線変更をし損ねたら次の出口で降りて「特別転回」すると良い
なかには1km近いイエローラインも!
高速道路のジャンクションなどの手前に、黄色の車線境界線が引かれていて、アレッ? と思ったときには車線変更ができなくなっていて焦ることがないだろうか。
分岐直前で車線変更されるのも確かに迷惑だが、数百mから長いものだと1km近いイエローラインもあって、ちょっと長すぎるような気もするが……。
NEXCOや首都高速会社によると、そうしたジャンクション手前の長いイエローラインは、渋滞防止と整流化、そして事故防止のためだという。
たとえば、首都高中央環状線の内回りでは、扇大橋入口から中央環状線王子方面には行けないように長い黄色の車線境界線が引かれているし、5号線(上り)の板橋本町入口からも中央環状線王子方面には行けないように規制されている。
これは短い区間で車線変更をすることで、クルマの流れを滞らせないのが目的で、事故のリスクを減らすことにも役立っている。
NEXCOのジャンクションでも事情は同じで、分岐先の交通量が偏っている場合、直前での進路変更を許すと、その手前から両車線とも詰まってしまい、流れが悪くなってしまうので、それを防ぐために長い黄色の車線境界線を設けているとのこと。
長い黄色い線が出てくる前に、「この先、●●方面は右へ」「●km先、車線変更禁止」といった注意看板が出ているので、それを見落とさずに、早め早めに車線変更しておくことが肝要だ(カーナビの指示にも耳を傾けよう)。
万が一、車線変更をし損ねたら、黄色い線になってから割り込むようなことはせずに(違反行為)、そのまま進んで次の出口で降りて、ETCのゲートではなく、一般(有人)のゲートに進んで、係員に分岐し損ねたことを伝え、「特別転回」を希望する旨を伝えよう。
「特別転回」とは、追加料金なしで当初の目的のインターまで戻ること。この制度を使えば、少々時間はロスするが、安全かつ合法的にリカバリーできるので覚えておこう(高速道路で降りる出口を間違ったときも、使える方法だ)。