トレッドとコンパウンドの改良で雪道でもより安全に
「ハッカぺリッタR3」という先代モデルと比較すると、接地面積は4%向上しているほか、スタッドレスタイヤでは欠かせない氷上性能や排水性、排雪性などありとあらゆる面の性能が向上。より安全に冬道を走れるようレベルアップした。これは、縦方向に強いトレッドデザインを取り入れたほか、荒いサイプから細かいサイプにしたことにより、食い付きがより良くなったことが影響しているという。
数値で言うとトレッドブロック数はR3と比較して40%増加し、サイピングは10%増となる。ブロック剛性も上げられているので、ステアリングフィーリングやコーナリング性能も向上。ロードノイズも低減されているほか、燃費の向上につながっているなどなど、ありとあらゆる面で先代モデルを上まわるパフォーマンスを手に入れているのだ。なお、トレッドに刻まれている数字だが、これは残りのミゾを表しているという。数字が削れて消えて、残った数値が残量というわけだ。ゲージが不要な手軽さが嬉しい設計だ。
なお、「ハッカぺリッタR5」シリーズに用意されている2モデルは以下のような特徴を持つ。
「ハッカぺリッタR5 SUV」ではミゾを9.5mm(通常のR5は9mm)と大ボリュームにしているほか、サイドウォールに防弾チョッキなどに使用される強化アラミド繊維を取り入れ、パンクのリスクを軽減している。車重があるSUVには安心の工夫だ。
「ハッカぺリッタR5 EV」は、タイヤ内に吸音スポンジを導入し、静かであることが売りなEVの走行ノイズを極限まで低減している。また、サイドウォールのデザインは電費向上のため空力重視のものとなっている点も見逃せない。それぞれのタイヤにこだわりを持っているのもこの「ハッカぺリッタR5」の特徴なのだ。
そのほか、温度変化に強いコンパウンドを取り入れており、気温変動による性能変化も少なく、ライフ性能にも十分に考慮されている。1度購入すれば都心部のユーザーであれば数シーズン持つであろうライフの長さも魅力的だ。
タイヤに使用される素材の25%は再生可能という環境へ配慮した設計も今の時代にとって見逃せない要素だ。
実際の積雪路で試したドライバーは「R3はタイヤの食いつきにやや甘い感じがありクセがあったのが、R5では接地感しっかりとしており、教えられた数値よりも高い次元にある。クルマの向きも変えやすいし使いやすい。ドライでも雪でも氷上でも大きな差がない」と高評価。
「ハッカぺリッタR5シリーズ」は、各モデル合計で全170サイズ(14インチ〜22インチ)を取り揃えているので、軽自動車から大型SUVまでさまざまなクルマに合うサイズを取り揃えているので、近年大径化が著しい新型車にもバッチリ対応する。ライバルタイヤと比較して安価なのも嬉しいポイントだ。
「ハッカぺリッタR5」のコンセプトは「ピュアセーフティ」。雪が険しいフィンランドで生まれたハイパフォーマンススタッドレスタイヤの導入をこの冬検討してみてはいかがだろうか。