新時代のレクサスへ向けた大きな一歩はこの1台から! プレミアムSUVの金字塔「レクサスRX」を販売 (1/2ページ)

この記事をまとめると

レクサスRXが5代目となって登場

■プラットフォームにも改良の手が入っている

■同車初のPHEVシステムや新技術などを多く採用

新世代のレクサスを彷彿とさせるために生まれ変わったRX

 トヨタのプレミアムブランドとして世界中で人気の高い「レクサス」。セダンやSUVを主にラインアップしている同社のなかで、売れ筋モデルなのがRXだ。

 RXの歴史は古く、誕生は1998年。元々はトヨタのラグジュアリーSUVであるハリアーのレクサスバージョンといった立ち位置として、日本ではもちろん、ハリアーが販売されていない地域などではとくに愛されていたモデルだ。総生産台数は362万台ということからも、いかに人気だったかがよくわかるだろう。

 そんなRXがこの度生まれ変わり、5代目となったのでその詳細をお伝えしよう。

 まず、今回のRXに採用されたプラットフォームは、「GA-K」プラットフォームをベースに改良された物を導入し、軽量化と低床化に成功。これにより、重心高を従来型から15mm下げる、より安定したキレのあるコントロール性のしなやかな乗り味を実現。全長は従来型と同様だが、ホイールベースを60mm延長し、トレッドを前15mm、後45mmずつ拡幅していることもトピックで、ヨー慣性モーメントを低減させる仕立てとなっている。クルマの骨格とも言える場所の改良は、確実にパフォーマンスに良い影響を与えるので、RXがより洗練されたモデルになったことが窺える。

 リヤサスペンションには、新規開発されたマルチリンク式サスペンションを採用しているので、先述のプラットフォームの改良とともに、より上質な走りに改良されている。また、細かいところだが、アッパーアーム配置と形状を見直し、ボディサイドメンバーが室内側へ張り出さない工夫がされているので、先代よりも広い室内スペースを確保しているところも嬉しい。

 このリヤサスペンションを導入するにあたり、GA-Kプラットフォームのリヤセクションは新たに開発されているほか、新たな溶接方法や構造用接着剤を採用している点も注目だ。

 これら諸々の新技術などの採用によって90kgの軽量化を実現している。

 そのほか、シール材や空力パーツの変更によって騒音の低減や空力効果の増大も実現し、より安定した走りのパフォーマンスと静粛性を確保している。よりプレミアム感が増したSUVとなっているのだ。

 また、新型RXでは、新たな電動化技術のひとつを新規で導入。これは、路面や走行状態を問わず、クルマの接地荷重に応じて常に四輪の駆動力を緻密に制御するシステムで、「DIRECT4」と呼ばれるものだ。あらゆる路面でクルマに伝わるトルクをリアルタイムで調整し、的確かつスムーズにクルマを走らせることに貢献するとのことだ。

 駆動関連の技術では、レクサス初となる新HEVシステムも採用。フロントには2.4リッターターボエンジン、モーター、6速ATを採用し、リヤには高出力モーター「eAxle」を搭載。バッテリーには、高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用と、レクサスの持つ自慢の技術をこれでもかと詰め込んでいる。

 ブレーキも一新されており、今回のRXでは前後独立油圧制御で前後回生協調が可能な加圧ユニットを採用。より自然で扱いやすいブレーキフィーリングを実現することに成功している。「Lexus Driving Signature」のさらなる深化を目指し、同車のフロントブレーキには、対向6ピストンブレーキキャリパーを装備しているのも見逃せない。

 また、後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)も新たに搭載し、車速に応じて後輪を前輪と逆相/同相に最大4度転舵させるメカニズムも導入。小まわりが利くだけでなく、少ない舵角でクルマを操ることができる。なお、これらの走りのパフォーマンスを実現するために、専用開発の21インチタイヤもオプションで用意される。


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