この記事をまとめると
■高騰が止まらない国産スポーツカーを紹介
■北米地域へ輸出しやすくなる通称「25年ルール」の存在が価格高騰へ拍車をかけている
■新車価格の3倍4倍は当たり前となっており「ASK」表示も多い
新車時の数倍にもなっているネオクラシックスポーツカーたち
折からの旧車ブームだけでなく、生産から25年が経過した車両においては北米地域への輸出・登録が容易になるいわゆる「25年ルール」の影響もあって、凄まじい勢いで価格の上昇が続いている90年代の国産スポーツカーたち。
今回はそんな90年代にデビューしたスポーツカーたちの値上がりぶりを改めてチェックしてみたい。この状態がいつまで続くかはわからないが、欲しいクルマは買えるときに買っておくのがベストと思えてしまうこと請け合いだ。
日産 スカイラインGT-R(R34型)
90年代に登場した国産スポーツモデルのなかで、やはりトップクラスに価格が上昇しているのは、最後のスカイラインGT-RでもあるR34型だろう。
執筆時点では最後の限定車である「ニュル」で5000万円台、通常のモデルでも低走行であれば3000万円台となっており、もっとも安価な部類でも1200万円以下のものはないという異常事態だ。
ちなみに2007年の段階では、安いものだと350万円以下で購入することができたので、15年でおよそ4倍~14倍に跳ね上がったということになる。
ホンダ NSX(初代)
続いて高値を維持しているモデルとして挙げられるのが国産車初のスーパーカーとも言われている初代NSXだ。こちらはそもそもの新車価格もスーパーカー並みとなっていた点は考慮しなければならないが、MT車かつ低走行の状態の良いものでは2000万~3000万円台の価格も珍しくない。
執筆時点では価格が掲示されているタイプRの掲載物件が存在しなかった(ASKのみ)ということもあるが、状態の良いタイプRであればさらなる高値となることは想像に難くない。
一方、初期型に近い過走行車であれば600万~700万円台の車両も存在しているが、こういったモデルであれば15年前だと200万円台のプライスで販売されていた個体もあったことを考えると、かなり高値となっている。