大金が動くだけに黒い噂も絶えない
仮に、自分のクルマがシャシーとエンジン番号がマッチしなかったとしたら、単純に考えればなんらかの理由でエンジン換装ということが考えられます。オイルブローで壊れた、あるいは事故で壊れたなど、それほど特殊な理由でもないはず。また、マッチしていないからといって、ハードとして問題あるかと言えば「普通に動いているなら差し支えなし」ではないでしょうか。
ちなみに、ハーレーダビッドソンはクランクケースの左右にナンバーが刻まれており、通常はこれが一致しています。ハーレーの場合、分割式クランクケースを用いているため、左右に合い番をふることで組み立て途中の調整をしているのだそうです。つまり、番号が合わないクランクケースを組み立ててしまうとオイル漏れなど不具合が発生しやすいということ。
ところで、ウソか本当か知りませんが、ヨーロッパの某国レストレーションガレージではナンバー刻印用のポンチをいくつも持っていて、頼めば気安くマッチしたナンバーを打ち直してくれるのだそうです。もちろん、そこには悪意のかけらすらなくて、あくまでオリジンにこだわるオーナー向けのサービスとされているようです。
そんなことを耳にするたび、ナンバーマッチングにこだわるという風習が滑稽に思えるのは決して筆者だけではないでしょう。