ハイパワーエンジンに新車で乗れるのもいまのうち!
日産 Z(RZ34)
ロードスターと同じく、Zの名が付いたガソリンエンジン搭載車はおそらくこれが最後ではないでしょうか。NDとの違いは、やはり日産がガチで作り上げた400馬力を越えるエンジンに尽きるかと。3リッターV6ターボエンジン、これだけで未来の旧車マニアたちの涙があふれそうです。EVしか乗ったことない若者には、いくら説明してもターボ過給時の「胸のすく加速感」はわかってもらえないはずで、それだけでも当時を知る優越感マシマシ。
しかも、最後のハイパワーエンジンだけに完成度もまた至高の名にふさわしいもの。なにしろ、ECUをちゃっちゃといじくるだけでざっと500馬力ほどは発揮してくれるのです。さらには、Zという日本を代表するブランドネームは単なる「未来の旧車」に終わることなく「永久不滅の名車」すら名乗れることでしょう。今なら買うことも、走りまわることもできるって、これまたガソリン世代に残された最後の「愉悦」にほかなりません。
番外編:レクサス LFA
EV社会となった未来で、「すごい旧車」として衰えぬ輝きを放つのは、やっぱり和製本格スーパーカーのLFAにとどめを刺すのではないでしょうか。もっとも、2010年のリリースとなればいま現在でも「ちょい古」呼ばわりされてもおかしくありません。それでも、トヨタの叡智に加え、ヤマハやアイシン、デンソーといった超一流パーツベンダーが心血を注いだテクノロジーの数々は、世界が認める正真正銘のスーパーカーに違いありません。
なにからなにまでガソリン時代の最高峰といっても過言ではなく、ハイブリッドモデルで復活が噂されている新LFAなんて「あっちいけ」てなもの。残念ながら、500台の限定車はすでに完売しているので、おいそれと手に入るものではありませんが、どこかの低能コレクターが「EV時代は乗れなくなっちゃうし」などと手放したら、すかさずゲットすることオススメです。未来の旧車マニアだけでなく、現代のスーパーカーマニアさえ羨望のまなざしを向けること請け合いですよ!