この記事をまとめると
■トヨタ bZシリーズの第2弾「bZ3」が発表された
■トヨタとBYDと一汽トヨタの連携で生まれたセダンモデルの電気自動車
■「電」、「動」、「車」の3つのコンセプトに基づいて製作された
それぞれの得意分野を組み合わせたトヨタの電気自動車第2弾
ハイブリッドシステムの分野で最高峰の技術力を持っていながら、EV分野では出遅れている印象のあったトヨタだが、ついに2021年、電気自動車のbZシリーズを発表。その第1弾としてSUVのbZ4Xを発売した。SUVの使い勝手のよさと電気自動車の静かな走りを両立したモデルで、サブスクリプションサービスのみでの取り扱いというのも話題になった。
そして、bZシリーズの第2弾モデルとして「bZ3」が中国で発表された。
bZ3は、トヨタと「BTET(トヨタとBYDによる合弁会社)」、中国法人「一汽トヨタ」からエンジニアを集めたスペシャルチームのもと開発された、トヨタ初のセダンタイプの電気自動車だ。
トヨタは高い安全性と信頼性を持った高品質なクルマを作ることに長けている。また、BYDはバッテリー業界ではトップレベルの技術力を兼ね備えた企業だ。そして2000年から中国市場でトヨタのクルマを売り続けている一汽トヨタは顧客のニーズを知り尽くしている。3社それぞれの強みがbZ3の開発に反映された。
外装のデザインは、bZシリーズの特徴であるハンマーヘッド形状をフロントエンドに採用し、ロングホイールベースによる広いキャビンとファストバックスタイルを組み合わせる。伸びやかなサイドシルエットが力強さと上品さを表現する。
フロントバンパーのコーナー部分には、風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンをデザインし、ドアハンドルやアルミホイール、リヤバンパーなどを空気抵抗を軽減する形状にしたことで、Cd値0.218という優れた空力性能を実現している。
ボディサイズは、全長4725mm、全幅1835mm、全高1475mm、ホイールベース2880mmとなり、クラウンクロスオーバーとほぼ同等の大きさを誇る。