この記事をまとめると
■クルマには反射板の装着が義務付けられている
■色や形状、装着位置などの決まりについて解説
■テールランプを交換する時などは注意が必要だ
バンパーやテールランプに組み込まれていることも
夜間ライトに照らされることで内部で光が屈折し、光るのが反射板だ。発光させる必要がなく、電源も必要ないのがメリットで、イメージとしては自転車や子供たちのランドセルに付けるものといったところだろうか。
じつは自動車にも付いていて、装着は定められていたりもする。意識していないと気が付かないが、どんなスタイリッシュなプレミアムモデルでも反射板は付いているのだ。形状などは以下のように細かく決められている。
・色は赤
・形は文字や三角以外
・面積が10cm平方以上
・反射部分の上縁の地上から1.5m以下、下縁の高さが地上0.25m以上の位置に取り付ける
・反射部分の外縁が自動車の外側から400mm以内に取り付ける
・自動車の前方に表示しない
これは一般的な乗用車の場合で、トレーラーは前方に必要だし、ロングリムジンのように全長6m以上では横にも付ける必要はある。ちなみに保安基準上の呼び名は反射器となっている。
このように細かく規定されているが、自分の愛車には付いていると思っていない人もいるのではないだろうか。ミニバンなどはバンパーなどに組み込まれているが、デザイン性を追求したクルマだと、テールランプに組み込まれているので目立たない。上記を見ても単体で独立して付けるとは定められてない。ランプ内の配置もうまく処理されているので、意識してみてみるのも面白いだろう。
気を付けなくてはいけないのは、社外のテールランプに交換したとき。純正で反射板が組み込まれていて、交換するものには付いていないと、保安基準に適合しなくなってしまう。規定の形と色で、定められた場所であれば単体で独立して付ければいいので、注意したい。
この反射板の重要性は上がっていて、バイクでは2023年から側方に付けることが義務化される予定。これはヨーロッパの基準に合わせての改訂となっている。