この記事をまとめると
■日産自動車が監修したお菓子「新型カキノタネ」が発売されている
■あられが23台の日産車と伊勢原市にある大山の形に型抜きされたコラボ商品
■量産のための金型を日産のデザイナーとエンジニアが設計・製作を担当
量産技術に自動車の技術が使われるカキノタネ
2016年11月にノートに初搭載され、わずか4年半で50万台を超える販売数を記録した日産e-POWER。いまやe-POWERは、ノートだけでなく、セレナやキックス、エクストレイルなどにも展開される、推しも推されぬ日産の看板商品に成長している。そんなe-POWERを超えるペースで販売数を伸ばしている、日産の隠れたベストセラーをご存知だろうか? 2020年7月に発売を開始し、その2年8ヶ月後となる2022年2月には38万の販売数を記録した「新型カキノタネ」だ。
この「新型カキノタネ」は、神奈川県伊勢原市にある日産テクニカルセンターで働くデザイナーの杉野 元さんが地域社会への貢献ができないかと考え、プロジェクトとして立ち上がったもの。伊勢原市と、同市にある食品メーカー「龍屋物産」に協力を仰いで開発された。
この商品の特徴は、あられの形が正確に日産車の形を再現しているということだ。
デザインとして採用されたのは、ダットサン・フェアレディやスカイラインGT-R(R32)、キューブやアリアなど合計23台の日産車と、そして伊勢原市の郊外にある「大山」もかたどられている。
これらをあられとすべく、日産のデザイナーとエンジニア、そして瀧屋物産の職人が協力し、タイヤの形状やスポイラーの位置など、モデルごとに細かく調整を重ねた。
さらに、あられの生地を焼く工程で生じる変形でクルマの形が歪まないよう、日産テクニカルセンターで設計した特別な金型を使用。これにより、見事なまでに日産の名車の形を再現したカキノタネが作れるようになった。
「新型カキノタネ」に含まれるあられは以下の23台+1。
アリア2022年/ダットサン12型フェートン1933年/パトロール1960年/ダットサン フェアレディ1962年/スカイライン GT-R(R 32)1989年/フェアレディZ(Z32)1989年/フィガロ1991年/マーチ2002年/サニー1000 1966年/スカイライン2000GT-R(ハコスカ)1969年/フェアレディZ(S30)1969年/サニートラック1971年/キューブ2002年/ムラーノ2002年/ピポ2005年/日産GT-R(R 35)2007年/チェリークーペX-1R 1973年/スカイライン2000GT(ケンメリ)1973年/シーマ1988年/エスカルゴ1989年/ジューク2010年/セレナ2016年/日産リーフ2017年/伊勢原 大山 紀元前97年
「新型カキノタネ」は、ベーシック、フェアレディZ、スカイラインの3種類のパッケージを用意し、伊勢原市内飲食店や中日本ハイウェイ(SA売店)などで販売されている。
また、日産グローバル本社1階の「日産ブティック」でも発売中。ここでは、洋菓子製造販売の「ありあけ」とのコラボ商品として、2022年に登場した新型フェアレディZがプリントされたパッケージの「横濱ハーバー」も販売されている。
横浜にお出かけの際は「日産ブティック」にぜひ寄ってみてはいかがだろう。横浜土産にもぴったりだ。