トヨタの軽自動車「ピクシスシリーズ」とよく比較される車種とは
「ピクシスエポック」と「アルト」
ハイトワゴン全盛のなか、いまや貴重となった軽セダンのアルトはピクシスエポック最大のライバルといえるでしょう。
アルトのエントリーモデルは94万3800円とピクシスエポックよりは高めですが、100万円以下で購入可能な軽自動車として、とくにビジネスユースでのニーズが高い1台です。
またアルトのパワーユニットには高い燃費性能に貢献するマイルドハイブリッドやエネチャージをラインナップ。
マイルドハイブリッド車は27.7km/L、エネチャージ車は25.2km/L(いずれもWLTCモード)と軽自動車No.1の低燃費性能を有していることが特徴です。
「ピクシスバン」と「エブリイ」
働くクルマ、商用バンにおいて大きなライバルとなるのがスズキ・エブリイ。
2名乗車時の荷室長1820〜1910mm、2名乗車時の荷室幅は1385mm、みかん箱が69個、パンケース74ケース、ビールケース40ケースとピクシスバンより高い積載性能を誇ります。
またエブリイにはピクシスバンにはない5速オートギヤシフト(5AGS)など3種類のトランスミッションを用意。燃費性能にもこだわっており5速MT車は17.2km/L、5速AGS車は16.4km/L、4速AT車は14.6km/L(いずれもWLTCモード)を誇ります。
トヨタの軽自動車買うべきは新車? 中古車?
新車購入がおすすめの人
その1)好みのボディカラーやグレードが決まっている
愛車としてこのボディカラーやこのグレードが欲しい、という方にとって条件に合う中古車を探すのは簡単ではありません。とくに希少なグレードや限定車であればなおさらのこと。
探しているクルマの条件がはっきり決まっている人にとって、時間をかけて中古車を探すより新車を購入するほうがベターです。
その2)どうしても欲しいメーカーオプションがある
新車には多数のオプションが用意されています。とくに後付ができないメーカーオプションは中古車では装着することはできません。
もちろん、希望のオプションが装備されている中古車が販売されていることもありますが、探すことに時間がかかるケースもあるでしょう。
このような場合も新車購入を考えたほうがいち早く車両を手に入れることができます。
その3)走行距離が気になる
中古車購入を考える場合、気になるのが走行距離。一般的に同じ年式で走行距離が長い中古車のほうが価格は安くなりますが、長く走っている中古車のほうが車体にダメージがあることも考えられます。
また一定距離走った中古車は走行によるダメージがゼロであることは考えられません。走行距離や車両のダメージが気になる場合は新車を購入するほうがよいでしょう。
中古車購入がおすすめの人
その1)いち早く車両を手に入れたい
現在、半導体不足などを理由に新車購入後の納車期間が長くなることはご存知のとおり。そのため最新モデルが出たばかりの車種でさえ中古車でないとすぐに手に入らないクルマも少なくありません。
ちなみに今回取り上げたピクシスバンの中古車価格は新車価格を上回っていますが、これもニーズが高いことに比べ新車がすぐに手に入らないことがその理由なのでしょう。
その2)価格をおさえたい
上に挙げたように一部車種では新車価格を上回る価格で販売されている中古車ですが、一般的に新車とくらべリーズナブルに購入することが可能です。
新車で手に入れることができなかった憧れのクルマが中古車では手に入れることができることが可能となります。
ただし、あまりにも安いクルマは程度が悪い場合が多く、購入後にメンテナンス費が購入価格を上回る、ということも少なくありません。中古車購入を検討する場合は、車両の程度を確認することはもちろん販売店自体のチェックも含めよく検討することが必要となるでしょう。
その3)購入後、車両をカスタムしたい
自分好みにカスタマイズしたい人やドレスアップしたい人にとって新車より中古車を購入するほうがよいでしょう。新車とくらべ車両価格をおさえることができる中古車はカスタムにかける費用をよりかけることができます。
また新車とくらべ中古車をベースにカスタムするほうが気持ち的にもやりやすいはず。また自分好みにカスタムされた中古車も市場に出回るケースがあることも新車より中古車を選ぶ理由となります。
まとめ
ラインナップこそしているものの、販売に力が入れられていないピクシスシリーズ。
今後もけしてメジャーな軽自動車ブランドとして市場に出回ることはないかもしれません。
トヨタ車でありながら積極的に販売されないクルマたち…トヨタが販売する軽自動車とはどういうものか調べれば調べるほど不遇な存在だと感じてしまいました。