新車購入を検討している場合は「先手必勝」
2021年は8月ごろから生産遅延などの兆候が顕在化してきたが、2022年は1月から生産遅延が続いている。そのため1月からの累計販売台数では、登録乗用車は2019年比で約60万台、軽四輪乗用車で約28万台少なくなっており、暦年締めでの年間販売台数を10、11、12月でできるだけ上乗せしたいところだが、生産遅延の目立った改善傾向が見えないなかでは、このままズルズルと進み前年比マイナスはほぼ確定といっていいかもしれない。
半導体の供給不足などはともかく、日本国内では新型コロナウイルスの感染状況が一時より落ち着きを見せているので、工場稼働率の極端な落ち込みはまずないと見てもいいのだが、依然として楽観できない状況が続いている。これから寒くなると感染再拡大も予測でき、工場の操業停止などに影響を及ぼすことも十分考えられるので、新車を購入して納車を待っている人は注意深く動向をウォッチしていただきたい。
現在、新車購入を検討しているひとが、納期遅延リスクをできるだけ避ける唯一の自衛策は、とにかく先手必勝。新型アルファードもすでに、変則的な予約受注のようなものを受け付けているとも聞くし、新型プリウスも状況は同じようだ。まずは買うという意思表示を行うこと。ウェブサイトや自動車専門誌で気になるモデルの新型車情報が掲載されたら、とにかくディーラーへ行って情報を探り、その後の情報提供をセールスマンに依頼するようにしよう。