街乗りでも100度超え! タバコに着火できることも! クルマのブレーキローターの温度は想像を絶するレベルだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ブレーキローターはかなり高温になる

■街乗りでもおよそ100~150℃、サーキットでは700℃を超えることも

■ブレーキの熱容量を考え、無理のないドライビングを心がけるべき

街乗りレベルでもおよそ100~150℃に

 クルマのディスクブレーキは、運動エネルギーを熱エネルギーに変換する熱交換器の一種であり、ブレーキローターはその熱を一時的に蓄え、空気中に放熱する役割を担っている。

 蓄えた熱が、そのブレーキの熱容量に対し余裕があるときは、ローター表面の表情は変わらないが、放熱が追いつかなくなってくるとローター表面が赤くなってくる。

 耐久レースのナイトセッションの写真などで、ブレーキが真っ赤に焼けている幻想的なシーンがあるが、あれはブレーキ容量のリミットに近い状態だと思っていい(※レース用のカーボンローターの場合は、赤くなっても適正温度)。

 では実際にブレーキローターの温度は何度ぐらいまで上昇しているのか。

 クルマによってブレーキの熱容量に違いがあるが、一般的な乗用車であれば、買い物など普段の街乗りレベルでもローター温度は100~150℃ぐらいにはなる。

 高速道路ではどうだろうか?

 高速道路で緊急回避のために100km/hからドンと急ブレーキをかけると、0℃の水2リットルが3秒で100℃に沸騰するほどの熱エネルギーといわれている。

 しかし、こうした単発のブレーキよりもローターにとって厳しいのはブレーキが連続するシチュエーション。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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