会社のクルマを新調したい! どう選べばいい?
1)目的の整理
ひとえに商用車といえども、選び方は会社のニーズによって様々。まず貨物を積載することが目的か、人の移動がメインなのかにより商用車選びは大きく変わってきます。
2)荷室スペース・サイズ
荷物の積載をメインにした場合の商用車選びについては、積載物、積載量、移動距離により選択方法が変わってきます。
少量の荷物を積載し配達する場合は軽トラックや軽バンで十分だし、多くの荷物を積載し移動する場合は小型トラックが選択肢となるなど、どれくらいの荷物を積載するかにより車種を選択する必要が出てきます。
3)定員
荷物を積載し移動・配達する場合、ドライバーひとり、もしくはサポートメンバー合わせ多くても2名が乗車できれば問題ありません。ただし、人を乗せることがメインの商用車選びの場合は3〜5名は乗車できる車両を選ぶ必要があります。
また不動産関係などサービス業で社用車を使用する場合、お客さんを乗せるため乗員の快適性も必要となります。当然、荷物メインでサスペンションが設計された貨物車より乗用車を選ぶ必要があるでしょう。このようなケースの場合、乗用車の廉価モデルやエントリーグレードを選ぶ場合が多くなります。
4)価格や維持費
乗用車と比べ貨物車の税金が安いことはお伝えしたとおり。維持費も加えると軽貨物車はとくにリーズナブルに運用可能です。
商用車で人気の車種は?
商用バンジャンルで普遍の人気ナンバー1:トヨタ・ハイエース(価格:239万2100円〜)
荷物の積載から人の送迎まで多彩なジャンルで活躍できることで日本のみならず世界各国で人気のハイエース。その人気は2007年から7年連続で盗難被害ワースト1に輝くほど…。
商用バンをはじめワゴン、コミューターをラインナップするハイエースは、会社が求めるニーズに合わせて選択しやすい1台といえるでしょう。
商用車のベストセラーモデル:トヨタ・プロボックス(価格:149万1000円〜)
「プロフェッショナルのための箱」を意味する車名通り、様々なジャンルのプロが愛用する商用バン。
高い積載性や耐久性はもちろん、紙パック飲料を置くことができるドリンクホルダー、標準で装備されるスマホホルダーなどかゆいところに手が届く設計で高い人気を誇ります。
ビジネスだけでなく趣味を楽しむ需要も多い:ホンダ・N-VAN(127万6000円〜)
ダイハツ・ハイゼットカーゴやスズキ・エブリイをライバルに持つ軽ワンボックスバンのN-VAN。助手席と2列目シートがともに座面ごと足元へ収納できることで、運転席以外はすべてフラットな荷室スペースとなることが特徴。
その特徴からビジネスユースのみならず、キャンパーなど趣味を楽しむユーザーからの人気も集めています。
安全装備も充実の軽トラック:ダイハツ・ハイゼットカーゴ(価格:90万2000円〜)
1960年に登場した初代からすでに60年以上続いている軽トラックの長寿ブランド。現行モデルは2021年にマイナーチェンジされCVTを軽商用車として初採用。
予防安全機能「スマートアシスト」も装備しているなど、機能のみならず多彩な機能を備えた軽トラックとなりました。
人の乗車・送迎で選ぶならこの1台:トヨタ・カローラアクシオ(価格:161万1600円〜)
荷物ではなく人の移動や送迎をメインにする商用車を選択したい会社にとって、いまや希少なコンパクトセダン。
新型カローラと併売されているカローラアクシオは廉価モデルでも装備が充実。リーズナブルな価格とともに人を乗せたい商用車として人気が高い1台です。
まとめ
と、商用車について説明してきました。乗用車と同様に、「使用用途を明確にし、なにが一番必要かを考える」さらに「候補が出たら、自社のニーズに合わせ車種を選択する」ことが最適な商用車選びには必要となることがわかります。
自動車好きでさえ、日頃、あまり目を向けない商用車ですが日常になくてはならないクルマだということは覚えておきましょう。