この記事をまとめると
■ホンダの小型ジェット機「ホンダジェット・エリートII」が発表された
■ホンダジェット・エリートの改良版で従来モデル比+204kmとなる航続距離2865kmを実現
■最新の自動化システムの採用が予定され、機体運用の安全性も高まることが期待されている
ホンダジェット・エリートがエリートIIに進化
1949年8月、ドリームD型の発売によって自動二輪製造メーカーとなったホンダは、その後1963年8月に軽トラックであるT360の発売で四輪事業にも進出。2015年にはホンダジェットの販売を開始(本田技研工業の航空事業会社であるホンダ エアクラフト カンパニーによる企画・開発・製造・販売)し、いまや陸上だけでなく、空の移動も手がけるモビリティメーカーとなっているのはご存知のことだろう。
そんなホンダが販売する小型ビジネスジェット機ホンダジェットの最新型となる「ホンダジェット・エリートII」が、世界最大のビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション」(NBAA)にて発表された。
ホンダジェット・エリートIIは、ホンダジェットの改良型として発表されたエリートをアップグレードしたモデルで、燃料タンクの拡張と最大離陸重量(その機種が離陸することができる重量の最大値)の増加により、航続距離を1547ノーティカマイル(2865km、従来ホンダジェット・エリート比+204km)に延長した。
機体構造にも改良が施され、グランドスポイラーを主翼に初搭載することで、着陸時の機体ハンドリングと安定性が向上している。
さらに、空の領域における新たな安全技術の取り組みとして、最新の自動化技術であるオートスロットル機能と緊急着陸装置を2023年までに導入することを発表。これらふたつの自動化技術がホンダジェット・エリートIIに導入されることで、パイロットの負荷が大幅に軽減され、機体運用の安全性も高まるという。