この記事をまとめると
■2022年は高速道路の休日割引が行われていない
■しかし交通量が増えてきている
■その理由について解説する
クルマが交通手段として見直されたことも理由のひとつ
新型コロナはまだ収束していないとはいえ、付き合い方がわかってきたことから、リモートワークが定着しつつも、外出を自粛するムードは和らいでいるのは事実。休日の行楽地もかなりの人出となっているのをニュースで目にすることも多い。
ただ、自動車で出かけるという点では、肝心の休日割引が完全に復活しているわけではなくて、ゴールデンウイークなどの民族大移動的な時期については2022年内は行われないことになっている。仕方がないと言えるが、じつはデータを見ると、それでも通行量が増えているのだ。なぜなのだろうか?
データを具体的に紹介すると、2022年のゴールデンウイークの高速道路の通行量は1日あたり3万9200台増加で、前年同期比で35.6%も増加。10km以上の渋滞も294回で、3.2倍となっている。さらにお盆は4万5900台増加で30%増となっていて、全体的に大幅に増えていると言っていい。
コロナ禍前の令和元年と比べると、2〜3割少ないので、完全に戻ったとは言えないものの、確実に戻ってきているのは確かで、混雑を防止するために休日割引を適用しなくても増えているのも注目のポイントだ。
では、なぜ増えているのかというと、単純にみんなが出かけたくなったから。今まで我慢していたうえに、緊急事態宣言などの行動制限がないのは3年ぶりというのは大きな後押しだろう。
そしてクルマならではの要因としてはやはり閉鎖された空間で移動できるということ。周囲で聞いてもけっこう聞かれた意見で、イベントなどでなければ、行楽地ではソーシャルディスタンスを保つことができるというのはやはりクルマの強みで、オートキャンプなどが流行っているのもいい例だろう。
鉄道やバスではどうしても密な空間に長時間身を置かないとダメなだけに、休日割引の3割引がなくてもクルマで出かけるほうがいいということになるようだ。さらにクルマなら多人数でも料金が増えることもないので、財布にも優しいというのもあるだろう。