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犬のためにクルマを選ぶぐらいの覚悟が必要! 30年の経験から伝えるワンコが幸せになるドライブ術 (2/2ページ)

犬のためにクルマを選ぶぐらいの覚悟が必要! 30年の経験から伝えるワンコが幸せになるドライブ術

この記事をまとめると

■ペット同伴可の施設が増え、愛犬とドライブする人が増えている

■ドッグライフプロデューサーとしても活躍する筆者が愛犬ドライブで注意すべきポイントを解説

■注意点を守って安全・快適に愛犬とのドライブ旅行を楽しんでほしい

愛犬とドライブするならここに注意

 いま、愛犬とともにクルマでドライブ旅行に出かける愛犬家が激増している。高速道路のSA/PAで多くの愛犬連れの家族を見かけるし、なによりも愛犬同伴型リゾート施設、ホテル、愛犬同伴可能な飲食店が急激に増えていることが、快適な愛犬とのドライブ旅行を後押ししてくれているのだ。

 筆者はモータージャーナリスト、ドッグライフプロデューサーとして活動し、毎月のように愛犬ドライブ旅行(仕事でも)に出掛け、その経験はもう30年を超える。近年では、雑誌CARトップのドッグフレンドリーカー企画「CT DOG」の連載をまとめたムック「愛犬と乗るクルマ」があるほか、フォルクスワーゲンとボルボの純正ドッグベットのプロデュースも行ってきた。そうした経験から、愛犬を安全快適にクルマに乗せる方法については、それなりの知見を積み重ねてきていると自負している。

 まずは、クルマの乗せ方として絶対にしてはいけないことについて。(1)車内で自由にさせる、(2)助手席になんの拘束装置もないまま乗せる、(3)運転手の膝の上に乗せる、(4)窓を大きく開けて顔や前足を出させる、そして(5)として子どももそうだが、車内に犬だけを残す……の5点がしてはいけないことの基本となる。

 (1)から(4)までは道路交通法違反となりうるだけでなく、(5)とともに愛犬の命にかかわる事例だけに厳禁である。ちなみに愛犬を運転席の膝の上に乗せる、窓から顔を出させる例では、運転手の飼い主が道路交通法違反で逮捕された例もある。

 で、愛犬を安全かつ、快適にクルマに乗せるには、後席の乗車が基本(ミニバンなら3列目席含む)。さらに、犬用シートベルトを装着させる、固定したケージの中に入れる、あるいはわが家のように、後席に確実に固定した愛犬用ベッドを設置し、ソフトハーネス付きのリードを装着させて、リード側をヘッドレストに固定する……という方法が、犬種、サイズを問わず推奨される。なんの拘束装置もつけないまま愛犬を乗せるのは、万一の事故を含め、極めて危険だ。

 ちなみにもっとも安全な乗せ方として世界的に知られているのが、航空機にペットを乗せる際にも利用されるハードケージに入れることだが、大型犬用の場合、クルマのサイズ、荷室の寸法によっては積載が難しいこともある……と考えるのは愛犬家として失格。

 もっとも安全とされるハードケージの使用を考えるのであれば、そのサイズが積載できるクルマにする、ぐらいの配慮が愛犬家として望まれるところだ。筆者は最初の犬(ゴールデンレトリーバー)を迎える前はセダンに乗っていたのだが、愛犬の成長に合わせ、以来、ステーションワゴン~ミニバン~ステーションワゴンに、愛犬のために乗り換えている。

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