上半期はN-BOXが僅差でヤリスに勝利! それでもトヨタの販売力は驚異的なレベルだった (2/2ページ)

慢性的な納期遅延が続くも「販売のトヨタ」に死角なし

 納期遅延という問題が依然として横たわっているので、なかなか思うように進まないだろうが、軽自動車の購入を考えている人はこれから年末までは狙い目といえるだろう。たとえ2022年内に納車が間に合わなくとも、2023年3月までに納車が間に合えば、2022事業年度締め年間販売台数にカウントできるので、好条件が十分狙えるからである。

 登録車だけで上位10車をみると、トヨタ車が7車入っている。日産やホンダはトヨタに比べると納期遅延の深刻度は低いが、それでもトヨタ車購入希望者が流れてくるという傾向は目立って見られない。

 トヨタの現状の販売手法は既納ユーザーへの乗り換えを強化している。すぐに新車が欲しいという人に売るのではなく、新車への乗り換えを考えていなかった人へ新車を売っているとも聞いている(2021年にアルファードの新車を買った人に、次期型アルファードへの乗り換えを進め仮受注のようなものをとっているといった話も聞いている)。こうなれば、納期遅延というものがそれほどネガティブには捉えられることは少ない(もともと買う気がなかったので)。「販売のトヨタ」が仕掛ける総力戦の前には「納車がトヨタより早い」というのはあまり意味をなさないようだ。

2022事業年度締め上半期新車販売ランキング・トップ30

ホンダN-BOX 8万6876台
トヨタ・ヤリス 8万4251台
トヨタ・カローラ 5万7850台
日産ノート 4万9492台
スズキ・スペーシア 4万8905台
トヨタ・ルーミー 4万6456台
ダイハツ・ムーヴ 4万3926台
ダイハツ・タント 3万8735台
スズキ・ワゴンR 3万8140台
ホンダ・フリード 3万7475台
トヨタ・ライズ 3万6050台
日産ルークス 3万4779台
スズキ・ハスラー 3万3978台
スズキ・アルト 3万1165台
トヨタ・ノア 2万9265台
ダイハツ・ミラ 2万8444台
トヨタ・アルファード 2万7308台
ホンダ・フィット 2万7159台
トヨタ・ヴォクシー 2万6716台
日産セレナ 2万6666台
ダイハツ・タフト 2万6532台
トヨタ・アクア 2万6150台
トヨタ・シエンタ 2万5381台
ホンダ・ヴェゼル 2万2193台
スズキ・ジムニー 1万9970台
ホンダN-WGN 1万9240台
トヨタ・ランドクルーザー 1万8989台
スズキ・ソリオ 1万8727台
ホンダ・ステップワゴン 1万8710台
日産デイズ 1万8104台


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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