雨天未使用を貫きスマホを機種変! 愛車の隣で一晩見張り! 一般人から見たら変態レベルのクルマ好き武勇伝5つ (2/2ページ)

愛車を一晩中見守ったという猛者も

エピソード3:1000キロの慣らし運転を1日で完了

 とある国産スポーツモデルを所有するに搭載するKさん(45歳)。走行距離が20万キロを超えたあたりで不調を感じ、思い切ってエンジンをオーバーホールすることに。懇意にしている主治医のところに預けて3カ月半、ついにオーバーホールが完了。

 早く全開にしたい! しかし、それには慣らし運転という「禁欲期間」を終えなければなりません。主治医から「まず1000キロ走ったらエンジンオイルを交換するからなるべく高速を巡航してきて」とアドバイスを受けていたKさん。

 愛車を受け取る日から数日間、あらかじめ有給休暇を取得しておいたKさん。クルマを受け取り、帰宅後に明るいうちにスーパーで食料を、ドラックストアで強強打破を買い込み、そのあと仮眠をして午前0時きっかりに東名高速用賀料金所を通過。ひたすら西へ。音楽もかけずに淡々と90〜100km/h巡航して5時間半で京都着。そのままUターンして今度は中央高速経由で東京へ。クルマを受け取ってから24時間後にきっちり1000kmの慣らし運転を終え、そのまま再び主治医の工場へ。

 結局、給油のときにトイレ休憩も兼ねたので、それ以外はほぼノンストップ状態。そのバイタリティにさすがの主治医も苦笑いだったとか。

 とはいえ、数日間、有給休暇を取得してあるあたりが40代。これが20代だとひと晩眠ればなんてことはないんだけど……40代だと辛いのですよ……。

エピソード4:大切なのは鈍感力?

 知る人ぞ知る、クルマのカタログコレクターであるIさん(48歳)。クルマのカタログを手に入れるためなら、多少の無茶な行動(?)も厭わないというエネルギッシュな方です。

 高級車やスーパースポーツモデルのカタログを手に入れたいと思ったとしても、多くのクルマ好きにとっては勇気がいることも事実。

 しかし、Iさんは違います。何の躊躇もなく真正面からディーラーへ特攻していくのです。一見さんでありながら、かなりの確率でカタログをゲットしてくるのだからタダモノではありません。

 これは並外れた交渉力の持ち主に違いない。そう思い、あるときIさんに聞いてみました。「購入目的でもないのに、どうやったらそんな入手困難なカタログがもらえるの?」と。するとIさんはいいました。「相手が根負けするまで頼み続けるんだよ」と、おそろしくシンプルで核心を突いた答えに面食らったものです。

 そうなると次に気になるのが「ディーラーを出禁にならないか」という疑問。そこはIさんも心得たもので「基本的に土日祝日は行かないし、いきなりカタログをくれと言われたら相手も嫌がるのは分かっているし“いつか欲しいと思っているからせめてカタログだけでも……”」が口説き文句なんだとか。

 あくまでも下手に出つつ、相手が忙しいタイミングは避ける。さらに不思議と憎めない性格が功を奏していることは間違いありませんが、1度に複数のカタログをゲットしてしまうこともしばしば。「1部もらえたら“ついでにこれとこれも……”とお願いしている」のだとか。図々しいと言うかなんというか……多少の鈍感力がないと真のコレクターにはなれないのかもしれません。

 目下、Iさんの心配事は「紙のカタログを廃止しているメーカーが出始めたこと」だそうです。Webカタログは便利だけど、やっぱり紙のカタログの方が趣きとロマンがありますよね。

エピソード5:暴風雨のなか、愛車の隣でひと晩……

 人生初の愛車を手に入れ、我が世の春を謳歌していたTさん(28歳)。本当は屋根付きガレージに保管したいけれど、予算的にそれは無理な話。普段はボディカバーを被せて月極駐車場に停めているのだとか。

 そんなある日、大型台風がTさんの住む街に接近。愛車のことが気になって仕方がなかったTさん。台風が最接近する時間帯が深夜だったこともあり、友人からクルマを借りて愛車の近くに停めて監視することにしたそうです。ボディカバーが飛ばされていないか、台風のどさくさで盗難されないか、一晩中徹夜で見張っていたのだとか。

 幸い、大きな被害もなく、台風は無事通過。「もしや、台風が接近するたびにこれやるんですか?」とTさんに聞いてみたころ「可能な限り続けます!」とのこと。駐車場があるエリア周辺は坂の上で冠水する可能性は低いけれど、仕事中に台風が接近してきたらどうするの……と余計な心配をしてしまったことも事実です。

まとめ:クルマ好きにとっては他人事ではない!?

 正直、ここでは書けない、書いたら大変なことになるようなエピソードもまだまだありますが、そこはお察しください。

 よくやるよな〜と思ったそこの貴方! 心の奥底では決して「俺(私)も他人事ではない」ことは薄々気づいているはず。

 武勇伝が語れるほどのエピソードがあるのも、クルマ愛がある何よりの証拠かも。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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