ダイハツは日本で最初の国産エンジンを発明
続いては、日本で最初の国産エンジン「6馬力吸入ガス発動機」を1907年に完成させ、1930年に1号車となる3輪自動車「HA型」を発売しているダイハツ工業。いつの時代も、暮らしに寄り添うコンパクトカーを発売してきた自動車メーカーです。1967年にはトヨタと業務提携し、軽自動車中心のブランド展開をスタート。ミラ、ムーヴ、コペン、タントといった現在も人気のモデルを次々と投入してきました。2021年には、50年以上に及ぶ電動化の研究により、小型エンジンで発電して100%モーター走行できるe-SMART HYBRIDをコンパクトSUVのロッキーに搭載しています。
次は、1909年に鈴木式織機製作所として創業し、バイクモーター「パワーフリー号」などを経て1954年に鈴木自動車工業となり、1955年に軽自動車「スズライト」を発売したスズキ。
現在もコンパクトカー、軽自動車を主力モデルとし、早くからタイ、インドネシア、インドなどアジア各国での現地生産・販売に力を入れてきたことでも知られています。1970年には、軽自動車の本格クロカンSUVである「ジムニー」を発売。1979年に発売した「アルト」とともに、現在も愛されるモデルとなっています。海外ではホンダ、カワサキと並び、2輪車でも多くのファンを獲得。とくに「カタナ」はカワサキの「ニンジャ」とともに欧米でもファンが多いモデルとなっています。また、WRCでも活躍したスイフトスポーツ、全日本ラリーで大暴れしたアルトワークスなど、走りにこだわったコンパクトカーを持つメーカーとしても有名です。
続いては、戦前は国内最大級の航空機メーカーだった「中島飛行機」をルーツとするSUBARU。おうし座で知られるプレアデス星団の日本名「昴」に由来し、エンブレムも六連星がデザインされています。独自の技術が豊富で、世界でもポルシェとスバルのみが採用する水平対向エンジンにはじまり、シンメトリカルAWD、アイサイトなど、少しずつ磨き上げながら長く採用されています。これも、戦後の財閥解体によってゼロからの出発となった自動車メーカーとしての、強い信念の表れともいえます。1989年に誕生したステーションワゴンのレガシィ、WRCでも大活躍したインプレッサなどで、欧米のファンも獲得しています。
以上が現在、日本国内で乗用車を製造・販売している自動車メーカー。このほか、商用車では日野自動車、三菱ふそう、いすゞ自動車があります。