この記事をまとめると
■運転が上手くなりたいけど、費用や時間はかけられないという人は少なくないだろう
■日頃から心がけたりイメトレをするだけでも、技術を向上させられる方法がある
■この記事ではタダでできる運転向上術を4つ挙げて紹介する
「生卵割らないでトレーニング」って!?
運転が上手くなりたいけど、運転講習会を受けにいくまでの費用や時間はない、という人は多いですよね。自分では自覚していなくても、同乗者から「怖い」とか「酔う」と言われている人や、燃費が思うようによくならないと感じている人は、もしかしたら運転の仕方が悪いのかもしれません。もし、自分の運転のどこが悪いのかわからなかったり、確実に上達させたいのであれば、運転講習会などに参加するのが手っ取り早いのですが、じつはそうしたものに参加しなくても、日頃から運転時に気をつけたり、イメージトレーニングをするだけでも、少しずつ上手くなる方法はあります。今回はそんな、タダでできる運転向上術の代表的なものをご紹介します。
まず、カーブや交差点を曲がる時にフラフラしたり、高速道路で安定して走ることができていない人、駐車時などにモタモタしてしまう人は、ハンドルの回し方がちゃんとできていない可能性があります。ハンドルは、最初に足でブレーキペダルを目一杯踏み、膝が軽く曲がるくらいのところでシート位置を合わせた上で、今度はハンドルの頂点を両手で掴み、軽くヒジが曲がる位置までシートバックやチルト&テレスコピックを調整します。その後、3時の位置に右手、9時の位置に左手を置きます。
基本的な回し方は、クロスハンドルと呼ばれる教習所でも教わるもの。回す際に、たとえば右折する時には、左手でハンドルを右に押しながら動かす感覚で回します。右手に力を入れて引っ張るように回してしまうと、力が入りすぎて急ハンドルになりやすく、疲れやすくなってしまいます。そのまま、左手が3時の位置にくるまでは、両手を離さずに回します。左手が3時の位置にくると、左腕が体に近い位置でクロスした状態になると思います。そうなったら、9時の位置になっている右手を一度離し、左腕よりも体側に入れてから再び9時の位置を持ち、さらに右に回します。右手が3時の位置にきたところくらいで、ハンドルをいっぱいに切った状態になるはずです。ハンドルをまっすぐに戻すには、その逆の動作をすればOK。普段の運転から、この操作を意識してハンドルを回すようにすると、滑らかで同乗者が不快に感じにくく、ハンドルをどこまで回したかわからなくなるようなことも少なくなると思います。
次に、安全運転や燃費にも深くかかわってくるのが、アクセルペダルの踏み方。発進や加速の際に、同乗者の頭や身体がガックンと大きく揺れたり、ブオンと不必要に大きなエンジン音を出してしまう人は、アクセルペダルの踏み方が下手な人です。これを向上させるには、想像以上に足先に神経を集中してアクセルペダルを操作することが不可欠。
最初は1人で運転している時に練習してほしいのが、「生卵割らないでトレーニング」。右足で触れているのは、アクセルペダルではなく生卵だとイメージしてください。いきなり強く踏んだらすぐにグチャッと割れてしまいますよね。割らないようにそっと優しく、じんわりと力を入れていくのです。こうすると、同乗者の頭がピクリとも揺れず、燃費アップにも効果的なじんわりスタートが習得できると思います。ある程度スピードがのってくれば、少しラフに踏んでも不快な揺れやガソリンの無駄使いには響きにくいので、とくに発進時にこの生卵イメージでアクセル操作をしてみるだけでも、同乗者からの評価は高くなるのではないでしょうか。