この記事をまとめると
■三菱より「ミニキャブミーブ」が再販決定
■安全装備などの追加程度の小変更にとどまっている
■再販は11月24日(木)からの予定だ
予想以上の需要によって市場に再登場
自動車の電動化が加速しており、BEVも珍しい存在ではなくなってきている。最近では軽BEVとして登場した日産「サクラ」や三菱の「eKクロスEV」も大人気だ。しかし、軽EVというのはここ最近出てきたクルマではない。2009年には三菱「i」をベースとした軽EVとして「i-MiVE」が販売されていたほか、いまから10年以上前となる2011年に、1台の軽商用EVも世に放たれている。
それが、三菱の軽商用車「ミニキャブ」をベースにEV化した「ミニキャブミーブ」だ。いまでこそ、海外のベンチャー企業が開発した小型の商用EVがどんどん日本に輸入されてきているが、じつは日本の自動車メーカーがとっくの昔にこのジャンルに足を踏み入れており販売もしていたのだ。
そんな「ミニキャブミーブ」は、10年にも及ぶ期間、途中で軽トラックモデルなども設定しつつ販売を続けていたほか、日本郵便と連携し、2019年に配送用として現場に実証実験も兼ねて配備し、業務で使用していた。街中で見かけた人も多いのではないだろうか。
その「ミニキャブミーブ」だが、経営戦略などの都合により2021年3月に後継モデルを設定することなく一般販売を終了させてしまった(一部法人向けには販売をしていた)。
しかし、一般販売終了から約1年半ぶりとなる2022年10月13日、なんと一般向け販売を再開させるとの発表を行なった。スペックや機能は昨年販売を終えたときの状態とほとんど変わっていない。後述する機能が少し追加されたなど、いわゆるマイナーチェンジといったところだ。
三菱側からは、「カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みのひとつとして、BEVの販売を続けることが大切ということ、電動化を検討している企業も年々増えておきており、お客様からの要望が販売終了後も引き続き大きかったことなどから、再販を決定しました」とコメント。